研究課題/領域番号 |
08640332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
杉谷 光司 名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 助教授 (80192615)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 星形成 / 分子雲 / 電離領域 / 電離波面爆縮 |
研究概要 |
1)南天城の観測 南天でピックアップした45個のIRAS点源の付随するブライトリム分子雲(Sugitani & Ogura 1994)をターゲットとして平成8年3月にCTIO1.5m望遠鏡で行った近赤外線イメージング・サーベイ観測のデータ処理を新たに導入したワークステーションにより行った。その結果、ほぼデータ処理は終了したが、データが膨大であるため解析はなお継続中である。解析途中ではあるが、予想通りsmall-scale sequential star formationのサンプルをかなり増やすことができたばかりでなく、以前の観測では感度不足で検出することのできなかった(超)低質量が多数形成されている事実を初めて明らかにすることができた。この結果を基に、ヨーロッパ南天文台の3.6m望遠鏡にフォローアップ観測を申し込む予定である。平成8年3月に観測が終了していないブライトリム分子雲の観測は、平成9年4月にサイディングスプリング天文台にあるオーストラリア国立大学2.3m望遠鏡で行うことが決定した。 2)北天城の観測 北天で発見したsmall-scale sequential star formationが明らかに起きている考えられるブライトリム分子雲に関して、平成7年度11月及び8年2月に野辺山6素子ミリメーター干渉計を用い行った観測のデータ解析を行った。その結果、small-scale sequential star formationの明らかな原因と考えられるradiation-driven implosionが実際に起きていることを発見し、IAU(国際天文連合)シンポジウム(平成9年1月)および日米ワークショップ「0.01秒角分解能によるミリ波サブミリ波天文学」(平成9年3月)で発表を行った。また、Astrophysical Journalにレター論文(“Interferometric 13CO Observations of the Bright-rimmed Cloud BRC37 in IC1396 : Evidence for Collapse Phase of Radiation-driven Implosion")として投稿した。
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