研究課題/領域番号 |
08640335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
佐々木 敏由紀 国立天文台, ハワイ観測所, 助教授 (80178657)
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研究分担者 |
湯谷 正美 国立天文台, 光学赤外線天文学・観測システム研究系, 助手 (30220528)
清水 康宏 (清水 康広) 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (60143517)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 偏光観測 / 系外銀河 / 銀河磁場 / 偏光解析システム / 解析システム |
研究概要 |
本研究では、系統的な観測が行われていない系外銀河の2次元偏光観測を、本格稼働している偏光撮像分光装置を用いて実施し、銀河研究における基礎的資料である銀河偏光分布を多くの比較的明るい銀河で観測的に求め、世界初の銀河偏光アトラスを製作し、この基礎資料に基づき大規模サンプルでの銀河磁場構造を明らかにするのが、目的である。 銀河偏光の系統的な観測を行うために、偏光観測で銀河構造を反映する偏光分布が得られる可能性のある銀河を選定した。銀河中心部が明るい銀河では、中心部の光の散乱による円状の偏光分布が卓越し、銀河固有の情報を抽出するのが困難となるので、中心部が余り明るくなく、また、背景光の偏光、銀河系内の星間偏光を除去するために、視野内に銀河全体が納まるという条件で、UGC銀河カタログから選定し、ディジタルスカイデータカタログから参照用星野データを作成した。 偏光データを解析するための画像処理ソフトウェアーは新たに開発し、得られたデータの解析に用いた。観測に当たっては高精度の観測を効率的に行うために、望遠鏡ガイド装置を有効に用いるためのシステムを開発した(文献1:青木ほか1997)。 偏光観測銀河サンプルについての観測を岡山観測所91cm望遠鏡偏光撮像装置で実施し、多くの銀河の偏光データを取得し、得られた偏光データをCD-ROM化し資料としてまとめた。 偏光観測の継続的発展を目指しての研究を遂行し、すばる望遠鏡での偏光観測に関する研究を行い(文献2:Sasaki et al.1997及び 文献3:Ebizuka et al.1998)、その可能性を明確にすることができた。
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