研究課題/領域番号 |
08640337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
出口 修至 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20197825)
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研究分担者 |
柴田 克典 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (60222030)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | メーザー / 一酸化珪素 / 銀河棒 / 銀河回転 / 晩期型星 / 銀河系 / 力学 |
研究概要 |
本研究では、電波天文学の手法を用いることによって、銀河系全体の星の運動を、従来見られない精度で精密に調べ、銀河系内の一酸化珪素メーザー源の視線速度を測定し、銀河系の回転曲線を求めるのが目的である。これまで太陽近傍の星の光学観測によって行なわれてきた位置天文学の手法を、高感度電波観測によって銀河系全体にまで拡張することを特徴とする。銀河系円盤部の一酸化珪素メーザー源およびOH/H2Oメーザー源の視線速度を計り、銀河系円盤部の回転曲線を星のシステムで調べ、ガス運動との違いを明らかにした。また、太陽近傍のメーザー源の固有運動測定の可能性を調べた。また、近赤外線でメーザー源の同定を行い、その位置を1秒角の精度で決定し、また近赤外線強度からそのスペクトル分布を求め、距離を決定した。 これらの電波および赤外線による観測データーの解析から以下の成果が得られた。 1)銀河系外縁部の一酸化珪素の視線速度のデーターから、銀河回転速度は太陽近傍でゆっくりと減少することが明らかになった。また、酸素過剰型星と炭素星では近赤外赤化指数に差の有ることが分かった。 2)射手座分子雲の方向に、多数の一酸化珪素メーザー源の存在することが分かり、これらは赤外線星として同定されることが分った。また、銀河中心1分角以内に多くの一酸化珪素メーザー源の存在することが分かった。 3)太陽近傍の水メーザー源の運動を調べ、メーザースポットの加速運動の存在が明らかになった。 これらの観測によって、メーザー源を使用し、電波天文学の手法を赤外線観測と組み合わせることにより、銀河系全体の星の運動を従来見られない精度で精密に調べることのできる可能性が十分に検証された。
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