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β線検出NMR-ONによる核磁気モーメントの測定

研究課題

研究課題/領域番号 08640360
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関新潟大学

研究代表者

大矢 進  新潟大学, 理学部, 教授 (90092676)

研究分担者 大坪 隆  新潟大学, 理学部, 助手 (70262425)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード低温核偏極 / 核磁気モーメント / 核磁気共鳴 / β線検出
研究概要

核スピンを偏極させた場合,スピンが1/2あるいは3/2の場合γ線の異方性が全くないか非常に小さくγ線検出NMR-ONの方法では磁気モーメントの測定はは出来なかった.またβ崩壊がほとんどでγ線が検出できにくい場合もγ線の検出によるNMR-ON出来なかった.この研究の目的はNMR-ONの共鳴観測をβ線の検出で行い,此れ迄測定できなかった磁気モーメントや内部磁場の決定を行うことである.
この研究費で購入した厚さ0.75mm直径8mφのSi検出器を新潟大学の3He/4He希釈冷凍機の内部に取付けた.分解能は50keV程であった.
東大の原子核研究所のSFサイクロトロンを用いて89ZrFe,90NbFe,82BrNiを製作した.また日本原子力研究所の原子炉JRR-3を利用して191OsFeを製作した.こらの放射性試料はβ崩壊が99%以上でγ線の観測ではNMR-ONの実験は困難である.これらの試料を3He/4He希釈冷凍機で約8mKに冷却してβ線検出によるNMR-ONの実験を行った.その結果共鳴線の観測に成功した.結果は次のとおりである.
89ZrFe:共鳴周波数は外部磁場0.2Tで51.18(4)MHz,これまで知られている内部磁場-28.1(4)Tを用いて磁気モーメントを-1.08(2)μ_Nと決定した.89mYのアイソマ-の磁気モーメントの符号を正と決定した.
90NbFe:この原子核はγ線によるNMR-ON実験が既に行われてあるが,符号は決定されてなかった.β線検出による共鳴線観測によりその符号は正であると決定した.
191OsFe:共鳴周波数は外部磁場0.2Tで180.3(1)MHzで観測し,磁気モーメントを+0.962(28)μ_Nと決定した.
82BrNi:共鳴周波数は外部磁場0.2Tで18.71(10)MHz,既知のモーメントより内部磁場を7.34(4)Tと決定した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Ohya: "Measurements for spin inversion and noninversion in successive decays via nuclear magnetic resonance on oriented nuclei" Physical Review C. 54・3. 1129-1132 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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