研究課題/領域番号 |
08640384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
浜津 良輔 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20087092)
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研究分担者 |
汲田 哲郎 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (30271159)
千葉 雅美 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (60128577)
広瀬 立成 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70087162)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 静止陽電子・電子消滅 / パリティ不変性 / 偏極陽電子ビーム / 陽電子ビーム / 偏極 / C,P,T不変性 |
研究概要 |
静止陽電子・電子の稀崩壊過程の一つである、4光子崩壊を多重γ線検出器UNIで検出した。陽電子・電子の束縛状態は純粋なレプトン系であり、量子電磁力学(QED)の検証には理想的な研究対称である。QEDにおける、C、P、T不変性検証の一環として、荷電共役不変性=「C不変性」の検証にひきつづき、パリティ不変性=「P不変性」の検証を行った。UNI検出器により、静止陽電子・電子からの4光子崩壊過程を検出して4つの光子の運動量を決定した。始状態は静止陽電子・電子であるから運動量の総和はゼロである。運動量の保存則から4つの光子のうち3つの運動量が独立である。256例の4光子崩壊事象を用いて独立な運動量の積を計算して総和を取ると、パリティが保存していればゼロとなるはづである。結果は誤差の範囲でゼロであり、実験精度の範囲でパリティが保存していることがわかった。 高強度の陽電子放射線源、^<22>Na、10mCiからの陽電子線をタングステン薄膜により減速させてエネルギーが揃った陽電子ビームを取り出す装置を放射線研究施設に建設した。このビーム装置からは偏極した陽電子ビームが得られるため、今後さまざまな研究が都立大で可能となる。陽電子の偏極度の測定実験を開始した。
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