研究概要 |
1, ユニバーサルシーソーモデル(USM)の研究 (1)「トップクォークのみがなぜ電弱理論のスケールΛ_Lのオーダーの質量を持つのか」に答えることによって,ユニバーサルシーソーモデルの復活を果たした[Z.Phys.C71,1996].(2)デモクラティックシーソー質量行列の解析的表現を得た[Prog,Theor,Phys.97,1997].(3)新USMでは,右巻きカレントの構造が左巻きカレントのそれとは大きく異なるということを発見した[Phys.Rev.D56,1997].(4)USMでの中間エネルギースケールΛ_s,Λ_Rの知見を得る目的で,エボリューションを調べた[Phys.Rev.D58,1998]. 2. ニュー・トリノ現象論とクォーク・レプトン統一模型の研究 以下の3つのモデルの提案を行ったが,また更に検討・改良の余地はありそう (1) 標準スタイルの解[Phys.Rev,D57,1998]. (2) SU(2)_Rが早い段階で壊れるモデル[Mod.Phys.Lett.A11,1996]. (3) 疑ディラックニュートリノモデル[Phys.Rev.D59,1999]. 3. 質量行列にかかわる基礎的研究 (1) クォーク質量の系統的な再計算を行った[Phys.Rev.D57,1998]. (2) 荷電レプトンの質量の起源についての一試みを提案した[Z.Phys.C72,1996]. (3) NNI型質量行列のテキステュアについて,小林益川行列の再位相化との関連を議論した[Mod.Phys.Lett.Al2,1997].
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