研究課題/領域番号 |
08640390
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊夫 日本大学, 文理学部, 助教授 (70139070)
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研究分担者 |
佐川 弘幸 会津大学, 総合数理科学センター, 教授 (50178589)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 中性子ハロー / ガモフ・テラー / スピン双極子 / アナログ状態 / β遷移 / 和則 / 巾 / ミューオン捕獲 / E1巨大共鳴 / ソフトGDR / ピグミー共鳴 / スピン双極子状態 / 超微細構造 / ガモフ・テラー状態 / 多粒子-多空孔 / 中性孔ハロ- / 磁気モーメント / ハイパー核 / 中性子ハロ- |
研究概要 |
1. 中性子ハロー核^<11>Liからのガモフ・テラー型β遷移の研究を行い、遷移におけるハローの効果及びsd殻とp殻の一粒子エネルギーのギャップの減少の効果を調べた。さらに、^<11>Liのアナログ状態のクーロン・エネルギー差の研究を行い、^<11>Liのハローの構造を決めることができた(P(p^7)=40〜50%)。 2. ^<90>Zr、^<208>Pbのガモフ・テラー遷移の強度分布の分散、減少が2粒子-2空孔状態との結合から生じることを明らかにし、また実験の強度分布も良く説明できることを示した。 3. アナログ状態とガモフ・テラー状態間のMl遷移の和則が、親核でのMl和則に比べて著しく増大し得ることを指摘し、その詳細なメカニズムを明らかにした。特に、^<11>Liについてその効果を調べた。 4. スピン双極子遷移の強度分布のテンソル力による分散の効果を調べ、1^-状態がテンソル力で分散し斥力効果を、2^-状態は逆に引力効果を受けることを示した。また、ガモフ・テラー状態へのE1遷移の和則とその構造を明らかにした。 5. アナログ状態の分散巾とアイソスピン混合の関係を明らかにし、巾のアイソスピン依存性に関する新しい公式を導き出した。実験の巾のアイソスピン依存性が見事に説明できることを示した。 6. (1)^<11>Bからのガモフ・テラー型ミューオン捕獲反応における^<11>Beのハローの重要性、(2)Beアイソトープにおける超微細構造の異常が、^<11>Be核でハローの効果のため著しく増大することを示した。 7. ハイパー核の磁気モーメントにおけるK、π中間子交換流の効果の寄与の重要性を調べた。 8. 中性子過剰核^<18>O〜^<24>Oでのピグミー型-El共鳴の形成、^<11>LiのソフトーE1巨大共鳴及びその上に形成されるE1共鳴状態の構造を研究した。
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