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ゲージ構造発現の問題

研究課題

研究課題/領域番号 08640395
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関名古屋女子大学

研究代表者

大貫 義郎  名古屋女子大学, 文学部, 教授 (90022532)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード量子論 / 拘束系 / 量子化 / ゲージ構造 / 誘導表現 / Yang-Mills方程式 / 閉多様体 / グラスマン多様体
研究概要

閉じた多様体上での量子化および量子論の問題は、これまで僅かにDiracによる正準形式の拡張に基づく研究があるのみで、より基本的な研究は最近Landsman-Lindenおよび我々により独立のアイデェアのもとに展開された。この種の量子化には、ゲージ構造が自動的に内包されているという注目すべき性質があることが示され、昨年度までにわれわれはD次元球面上の量子化において誘発されるゲージ場の具体的な形を導いた。これと関連し、より広い視点から眺めるために、今年度の研究において、グラスマン多様体(U(n+m)/U(n)×U(m)上の量子化およびそれに伴い誘発されるゲージポテンシャルを考察した。この種のゲージポテンシャルは、ここでのYang-Mills方程式の満たしていることは分かっているが、任意のn,mに対する一般形を求めることは技術的に容易ではなかった。そのため我々はある種の積分表示法を開発して、この表示のもとでゲージポテンシャルの一般形を導くことに成功した。とくに、n=1の場合は任意のmに対して積分を完全に行うことができゲージポテンシャルの具体的なかたちが与えられた。これを導く技術および結果は、7月にドイツ・ゴスラ-で開かれた「21回物理学における群論的方法に関する国際会議」で発表して、関連分野の出席者の関心を引くことができた。この研究は数学者にも興味があり、セミナーでの何回かの講演に加えて彼等と討論の機会をもつた。目下、細かい点の詰めを行っている。同様にしてカイラル多様体上の量子化とそこに現れるゲージ構造の研究をも手掛けてきたが、これは完成の途上にある。この他に、幾何学的にきれいな形をもたず群の誘導表現を直接応用できない歪んだ多様体上の量子化に関しても、我々はゲージ構造の発現に加えていくつかの興味ある事実を見つけ、それらを総合する仕事も進めている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Ohnuki: "Gauge Structure Inherent in Quantum Mechanics on Closed Manifolds" Proc.of IVth Wigner Synposium (ed.N.M.Atakishiyev et al),World Scientific. 256-260 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫義郎: "閉多様体上での量子化とゲージ構造" 素粒子論研究. 93・5. E3-E15 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫義郎: "反粒子理論の展開" 数理科学. No.400. 6-13 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Ohnuki: "Gauge Potentials Induced in Quantizing the System on Grassmann Manifolds" Proc.of XXI Collq.on Group Theoretical Methods in Physics (ed.H.D.Doebner et al);. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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