研究課題/領域番号 |
08640420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今田 真 大阪大学, 基礎工学部, 助手 (90240837)
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研究分担者 |
菅 滋正 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40107438)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 磁性体 / 単結晶 / 薄膜 / 磁気線二色性 / 光電子分光 |
研究概要 |
1.単結晶ニッケル光電子分光の磁気線二色性 強磁性体ニッケルの電子状態についての磁気的な情報、特に電子相関の寄与を調べるために、内殻光電子分光の磁気線二色性を測定した。一方価電子帯バンド構造において、スピン軌道相互作用によってスピンのみでなく軌道角運動量の偏極度が生じることが期待される。これを観測するために、角度分解価電子帯光電子分光の磁気線二色性を測定した。以上の結果を解析し、これらの磁性体の電子状態について議論した。 2.磁性体薄膜の作成 磁性体の薄膜及び超格子を作成するために、まず基盤表面を清浄でかつ原子レベルで整列させなければならない。次に薄膜を単原子層レベルで制御し、構造解析を行いながら蒸着する必要がある。これらのことを行うための装置を開発し、磁性体薄膜作成、評価のための技術を開発した。 3.内殻吸収の磁気円二色性 強磁性体化合物の電子状態、中でも磁性元素、非磁性元素それぞれにおけるスピン及び軌道角運動量についての情報を得るために内殻光吸収の磁気円二色性を測定した。磁性元素の磁気円二色性より、磁気モーメントに対する軌道角運動量の寄与が無視できない場合が多いことが明らかになった。一方、非磁性元素においても磁気円二色性が観測され、非磁性元素の部分状態密度の交換分裂についての情報を得ることができた。
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