研究課題/領域番号 |
08640467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
秋光 純 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 一次元磁性体 / 量子スピン系 / 梯子格子 / 超伝導 / キャリア・ド-ピング |
研究概要 |
我々は、2本足梯子格子(two-leg ladder)を持つSr_<14>Cu_<24>O_<41>においてSrサイトにCaを置換することにより圧力下で超伝導が出現することを初めて明らかにした。(T_c=12K)これは、いわゆるCuO_2面を持たない系での初めての超伝導の出現である。 更に、この系においてCa濃度の異なる種々の単結晶を作成し梯子格子系超伝導の物性を高温超伝導と対比させて研究した。特に、高温超伝導におけるいわゆる「異常金属相」が梯子格子系でも実現しているかどうかを輸送現象を中心に論じた。例えば梯子方向の電気抵抗率の温度変化が圧力を増加するにつれてT-linearからT^2-で変化することをみいだした。これは高温超伝導体におけるキャリア密度を変化させた時のunder-dope状態からover-dope状態への変化と対応している。しかし、この系においては梯子方向とその垂直方向ではT>T_cより上で異方性が10〜20倍も存在し準一次元性は保たれている。 スピンギャップについてはCa置換とともに小さくなってゆくが、超伝導状態でもスピンギャップが存在するかどうかは技術的な制約もあり今後の課題である。
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