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花崗岩試料の2回加熱ショー法による古地磁気強度測定

研究課題

研究課題/領域番号 08640528
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 固体地球物理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

綱川 秀夫  東京工業大学, 理学部, 助教授 (40163852)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード古地磁気強度 / 花崗岩 / ショー法 / テリエ法
研究概要

阿武隈南部の白亜紀花崗岩体から試料を採取して,古地磁気強度実験をおこなった.
熱消磁の結果からは,ブロッキング温度は500℃以上のものが大部分であることがわかった.一方,交流消磁の結果からはMDFが20-30mTであることがわかり、2次磁化もほとんどなくかなり安定であった.これらのことから,磁化のキャリアーは単磁区マグネタイト粒子であろうと推定される.このような試料は岩石磁気学的には単純であり,いわば理想的な試料と考えてもおかしくはないが,古地磁気強度測定では複雑な結果となった.2回加熱ショー法は4試料中3つが合格し,約30μTという地磁気強度が推定された.しかし,テリエ法で2つ測ったところ,両方とも合格し400℃より高温部分で約23μtと推定された.この20%以上の違いは単純実験誤差を超えており,原因を解明することが必要となった.2回加熱ショー法で加熱による試料熱変質のARM補正をおこなわないで仮に古地磁気強度を推定すると,多くの試料が20-25μTという値を示した.したがって,テリエ法では実験室内加熱による試料変質がチェックしきれていないために,見かけ上合格してしまったのではないかと考えられる.一方,2回加熱ショー法では,加熱による変質を認めた上でその補正を行うので,このような場合にも有効であると思われる.500℃以上のブロッキング温度試料の場合,実験室加熱による試料変質が発生するのは当然のことと考えられ,今後はテリエ法の補正方法をも検討する必要があろう.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Tsunakawa et al.,: "Deconvolution of paleomagnetic directions form marine sediments in the Boso Peninsula,Japan,and its implications for the Matuyama-Brunhes transition field" J.Geomag.Geoelectr.,. Vol.48 No.12. 1541-1552 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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