研究課題/領域番号 |
08640541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山崎 剛 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80220317)
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研究分担者 |
松島 大 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50250668)
安田 延壽 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30004419)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 森林 / アルベ-ド / 熱収支 / 冠雪 / 凍結深 / 分光放射 / 放射温度 / 降雪量 / 着雪 |
研究概要 |
岩手県盛岡市で行った森林でのアルベ-ド・降雪量等の観測結果をもとに冠雪時のアルベ-ドについて次の結果を得た。冠雪のない森林のアルベ-ドは太陽高度が低いほど大きく、雲が多いほど小さい。また、森林面積に占める冠雪の面積比の増加とともに上昇するが、その関係は線形ではない。冠雪の面積比は、降雪後の時間とともに気温や風速に依存して指数関数的に低下する。樹冠による降雪遮断量は、常緑樹では樹冠密閉率が高いほど多いが、落葉樹では樹冠密閉率による差はみられなかった。 凍土を考慮できる形で土壌の温度分布を数値的に計算して、土壌凍結深の気象条件や土壌パラメータへの依存性を調べた。また、積雪や森林が凍結深に及ぼす影響について研究した。その結果、凍結深は積雪深や積雪の熱物理係数に敏感であること、土壌含水率や森林密度にはあまり敏感ではないことがわかった。 苗木を使った分光放射特性の測定とモデル計算により、森林と積雪が共存する状態について、可視・近赤外の3波長帯の放射データから積雪の有無、森林の密度に関する情報を抽出する手法を考案した。また、赤外線放射計による最適角度からの放射温度測定値を使った、一様植生地の顕熱推定法を開発した。この手法の検証を宮城県小牛田町の水田で行った。さらに、この方法を衛星の赤外チャンネルデータに適用して、顕熱の分布を求める試みを行いつつある。
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