研究課題/領域番号 |
08640556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
長井 嗣信 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60260527)
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研究分担者 |
藤本 正樹 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (30242811)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 放射線帯 / 磁気圏 / 磁場構造 / 地磁気嵐 / 電子フラックス / 加速機構 / 静止衛星 / 地磁気活動 / 粒子フラックス / 相対論的電子 / 磁気嵐 / 磁場変動 |
研究概要 |
1. 放射線帯の電子強度の長期変動 人工衛星「あけぼの」により測定されている0.30-0.95MeV,0.95-2.5MeV,>2.5MeVの電子強度のデータについて、1989年から1998年までの分について、品質管理をし、データベース化をおこなった。このデータベースにより、ほぼ1サイクルの太陽活動周期に対しての、電子強度の変動を調べることができた。放射線帯の外帯の内側L=3では、太陽活動周期とほぼ同様の変動を示し、1989〜1994年にかけて高い電子強度を維持しており、極小期には、the slot regionへの粒子の注入がなく、電子強度は低かった。放射線帯の外帯の外側L=5-6では、1994年をピークとするなだらかな変動を示し、極小期に低い地磁気活動が持続する期間は、著しい電子強度の低下を示している。これらの結果は、人工衛星「あけぼの」の長期間観測により初めて実証されたものである。バックグラウンドとなる磁気圏の状態に加速効率がきいてくることを、示唆している。今後の加速メカニズムの解明とその検証に役立つ重要な資料となる。 2. 放射線帯の電子強度変動のモデル化 磁気嵐時の電子強度変動について、モデルを構築した。定性的な電子強度の変動については、観測される変動を再現できるが、定量的にはいまだ不一致がみられる。このモデルで、the slot regionへの電子の注入は、外帯での粒子の加速過程の一部として起こることを示した。 3. 静止衛星高度での電子強度の変動の予測スキーム 静止衛星で観測されている磁場の変動を指数化することにより、ほぼ地磁気活動指数と同じ性質をもつものを作った。これを、入力とする線形予測フィルターを作り、>2MeVの電子の強度を予測することを試み、よい精度で予測できることを示した。
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