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海洋プランクトンの親生物金属元祖組成

研究課題

研究課題/領域番号 08640621
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地球化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

増澤 敏行  名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (40023858)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード海洋植物プランクトン / 珪藻 / 中性子放射化分析 / ICP発光分光分析 / 段階的化学分離法 / 親生物金属元素 / MKTプロット / 有機物分画組成
研究概要

珪藻は海洋の一次生産の最も大きい部分をになっている。珪藻はその殻を形成するオパール(無定形珪酸)とその軟体部である有機物部分からなる。珪藻を採集するさいアルミノ珪酸塩粒子の混入がさけれられず,珪藻の元素組成を求めることを困難にしている。本研究では,珪藻の軟体部,硬組織であるオパール部分および混入しているアルミノ珪酸塩部分を化学試薬に対する反応性の差から区別して評価する方法の開発を目的とする。金属の露出のないノルパックネット(ネット目25μm)を作製し,全部に大型動物プランクトンの混入を防ぐ目的でネット目315μmのプレネットを設置した。分析法を検討するための,主として珪藻からなる植物プランクトン試料の採集を,新潮海域の苫小牧沖,噴火湾,大槌湾,伊勢湾,熊野灘,東シナ海で主に春のブルーム時に行った。採集試料は海塩の除去のため,等張蟻酸アンモニウム溶液による遠心洗浄をし、凍結後真空乾燥を行った。一部は,種同定および計数用試料とした。乾燥試料を用い,中性子放射化分析により約20元素の,またHF-HNO3-HClO4分解後ICP発光分光分析法により約30元素計40元素(約10元素が重複)の定量が可能となった。プランクトンの有機物部分のみを選択する方法の確立を目指し,国立環境研究所標準試料クロレラ,地質調査所岩石標準試料,および粘度鉱物を用いて検討を行った結果,テフロン製分解容器を用いて,過酸化水素で分解し,赤外ランプで蒸発後0.01M硝酸で溶出し,この操作を再度繰り返すことにより,有機物部分以外からの溶出を評価し補正する方法を採用した。今回検討した植物プランクトン試料では3-42%の陸源粒子を含んでおり,全分析の場合これ等から元素組成への寄与が不可避である。本法によりこれ等の寄与を区別して,有機物部分の組成を求めることが可能となった。さらにこの組成はMKTプロットを用いての主・微量元祖組成の評価を可能とする。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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