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古代湖(バイカル湖)堆積物を用いた陸上古環境の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08640626
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地球化学
研究機関創価大学

研究代表者

山本 修一  創価大学, 教育学部, 教授 (20182628)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードバイカル湖 / 堆積物 / 有機物 / 古環境 / 熱分解法
研究概要

これまで過去の気候変動は数百年から数千年という長い時間をかけて起こるものと考えられてきた。しかし最近の研究により数年から数十年で引き起こされることが明らかになりつつあることから,本研究の第一の目的を分析の時間精度をあげることにした。
有機物分析の時間分解のを上げるうえで重要な点は,試料の量を少なくできることと分析時間を少なくすることであるが,これまで知られている有機物分析法でもっとも適当な方法は,熱分解GC-MS法である。しかしながら,熱分解GC-MS法は生成物の同定,あるいは生成物の分解の程度が高いことから起源物質の特定が容易でないなどの欠点がある。
そこでテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)を試料に添加することによって,熱分解と同時に生成物のメチル化を行う方法(熱分解TMAH法)の基礎的な検討を,バイカル湖および琵琶湖堆積物用いて行った。
その結果,生成物の主なものはリグニンフェノール類(p-ヒドロキシ類,バニリン類,シリンジル類,シンナミル類他),脂肪酸類(C5-C30)などの他に,本分析法としては今回新たにアルカン類(C8-C30),アルケン類(C8-C30),ジカルボン酸類(C16-C26),ω-ヒドロキシ酸類(C16-C28),アルコール類(C16-C30),クチン酸類(Di-OH C16 acid,mono-OH C16 diacid,Tri-OH C18 acid)などが検出されることがわかった。ゆえに熱分解TMAH法は従来のアルカリ酸化分解法とほぼ同様かあるいはそれを上回る生成物を解析できることがわかった(山本・石渡,1996)。
バイカル湖堆積物の場合,試料の量が約4mgから20mg程度で十分分析できることから,今後飛躍的に多くの堆積物試料の有機物分析ができることがわかった。現在バイカル湖堆積物の試料を本方法で分析中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryoshi Ishiwatari: "Organic Matter Records of Enviromental Changes in Lake Baikal Sedimnds.4 : Temporal Variations of Biomarker Compounds in Core 323-PC1 in the past 20kyr." International Project on Paleolimnology and Late Cenogoic Climate Newsletter. 9. 67-70 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ryoshi Ishiwatari: "Total Organic Carbon and Total Nitrogen Analyses of a loom-long Sediment Core (BDP-93-2) from Lake Baikal" International Project on Paleolimnology and Late Cenogoic Climate Newsletter. 9. 27-31 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 山本修一: "過去100年間の東京湾堆積 有機物の変動" Researches in Organic Geochemistry. 11. 45-53 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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