• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラマンホールバーニング法の開発とその水の局所構造ダイナミクスの研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08640659
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 物理化学
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

富永 圭介  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (30202203)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードラマンホールバーニング / 水素結合ダイナミクス / 超高速分光法 / 高次非線形分光 / 振動緩和
研究概要

本研究では水の局所構造や微視的ダイナミクスを研究することを目的として、七次の非線形分光法であるラマンホールバーニング法を実験的・理論的に開発することを試みてきた。まず、理論的には非線形分光学の理論家である米国Rochester大学のMukamel教授と協力して以下のことを行った。(I)密度行列法を用いて水のダイナミクスと水のOH伸縮振動の位相緩和を記述する方法を展開したが、その際水の中の水素結合のダイナミクスと構造的な揺らぎの動的挙動を同時に考慮できるようにした。そしてラマンホールバーニングのシグナルの時間変化を与える一般的な式を導出した。(II)水のダイナミクスを調べる非線形分光法としてラマンホールバーニング法以外の方法、CARS(coherent anti-Stokes Raman Scattering)シグナルのスペクトル測定法の基礎的理論を発展させた。実験的には(I)OH伸縮振動のバンドに対して選択的励起を行うために時間幅、バンド幅(50cm^<-1>〜150cm^<-1>)を規定したレーザー光を得ることに成功した。(II)ラマンホールバーニング法では3発のレーザー光と3発のStokes光を必要とするが、この6発を入射する角度(位相整合条件)を実験的に決定した。(III)他の七次の非線形現象である倍音(v=3)のシグナルの観測に成功し、実際ラマンホールバーニングの実験が可能であることを示した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Tominaga: "off-Rcsonant Fifth and Seventh Doder Time-Domain Nonlinea Spectroscopy on Vibrational Dephasing in Liquids" Adronicsin Multi-photon Processes and Spectroscopy in press.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tominaga and K.Yoshihara: "Temporolly Two-Dimensional Overtone Vibrational Dephassing in Liquids" Physical Review A,in press.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Pal et al.: "Deuterium Isotope Effect on Ultrafast Intermolecular Electron Transfer" Journal of Physical Chemistry. 100. 11964-11974 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Shirota: "Deuterium Isotope Effect on the Solvatron Dynmics of Methanol : CH_3OH,CH_3OD,CD_3OH,and CD_3OD" Journal of Physical Chemistry. 100. 14575-14577 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi