研究課題/領域番号 |
08640670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
東郷 秀雄 千葉大学, 理学部, 助教授 (60217461)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 超原子価ヨウ素化合物 / 有機ラジカル反応 / 炭素-窒素結合形成 / 窒素ラジカル / 炭素ラジカル / 炭素-炭素結合形成 / 酸素ラジカル / 炭素-酸素結合形成 / 酸素-炭素結合形成 |
研究概要 |
超原子価ヨウ素化合物の特性を活かし、有機合成において重要な化学変換試剤となる新規有機ラジカル反応試剤を開発するために、計画された一連の新規有機超原子ヨウ素化合物を合成し、炭素ラジカル、酸素ラジカル、及び窒素ラジカルの発生、およびそれらの有機合成的利用としての重要な炭素-炭素、酸素-炭素、及び窒素-炭素結合形成反応等について検討した。その結果、1)超原子価ヨウ素化合物の芳香環オルト位に電子供与基あるいは架橋型基を有する有機超原子価ヨウ素化合物を設計合成し、有機ラジカル反応試剤としての反応性を検討したところ、芳香環パラ位に電子供与基を導入した超原子価ヨウ素化合物の反応性と比べ、反応性の劇的向上は見い出されなかった。しかし、本研究で合成した新規超原子価ヨウ素化合物のうち、一例が、従来の超原子価ヨウ素化合物とは異なった、高次対称構造を有することが見い出された。2)合成的利用として、分子内及び分子間の酸素-炭素及び窒素-炭素結合形成反応について検討したところ、有機合成上、有用な新規反応が見い出された。さらに、2、3の重要な薬理活性化合物の新規骨格構築法とし、本法の合成的利用についても検討した結果、その合成的有用性が確立された。これらの知見は5件の学術論文に発表するとともに、現在3件の論文が印刷中である。 今後は多様性有機ラジカル反応試剤としての向上と合成的応用が期待される。
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