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シクリトール誘導体を不斉源として用いる不斉合成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08640695
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 有機化学
研究機関学習院大学

研究代表者

秋山 隆彦  学習院大学, 理学部, 助教授 (60202553)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード不斉合成 / シクリトール / アルデヒド / ジエチル亜鉛 / エナンチオ選択的 / クェブラキトール
研究概要

光学活性なシクリトール誘導体であるL-クェブラキトールを不斉源として用いて、種々のアミノアルコールを合成した。このアミノアルコールを不斉配位子としてジエチル亜鉛を用いたアルデヒドの不斉アルキル化反応を検討した。
2級アミンを有するアミノアルコールを不斉配位子として用い、ベンズアルデヒドにジエチル亜鉛を作用させると高いエナンチオ選択性でベンズアルデヒドのエチル化反応が進行し、(S)体の光学活性アルコールを得ることが出来た。興味あることに1級アミンを有するアミノアルコールを不斉配位子として用いるとエナンチオ面選択性が逆転し、(R)体のアルコールが優先的に得られることを見い出した。
本研究により、1種類の不斉源より出発して置換基を変化させることにより(R)、(S)両方の対掌体を光学純度よく作り分けることが出来ることを見い出した。また、1級アミンを有するアミノアルコールを不斉配位子として用いたジエチル亜鉛によるエチル化反応の中では、最も高い不斉収率を発現した。
また、本研究費により購入したコンピューターを用いて、分子力場計算等を行い、反応の選択性に及ぼす遷移状態についての考察を行った。
不斉源として多くの光学活性に化合物が注目され用いられてきているが、本研究は光学活性なシクリトールを用いた初めてのエナンチオ選択性不斉合成反応であり、シクリトール誘導体のキラル素子としての有用性を新規に見い出したものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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