研究課題/領域番号 |
08640760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物質変換
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小林 修 東京理科大学, 理学部, 助教授 (50195781)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 前周期遷移金属 / 金属トリフラート / アシル化 / イミン / Mannich反応 / ルイス酸 / チオイミデ-ト / ハフニウムトリフラート |
研究概要 |
本研究ては、Sc(OTf)_3、Zr(OTf)_4、Hf(OTf)_4などを触媒として用いる以下に示す有用な合成反応の開発を行った。同時に、新しい前周期遷移金属トリフラートの合成にも着手し、不斉源を導入した新しいキラルな触媒を調製しこれを用いる不斉炭素-炭素結合生成反応の開発も行った。 (1)Hf(OTf)_4がFriedel-Craftsアシル化反応、Fries転位反応の優れた触媒として作用することを見い出した。また、同触媒を用いるフェノール、ナフトール類の直接アシル化反応も開発した。従来法ではアシル化剤として酸クロリドや酸無水物が用いられるが、この反応では酸クロリドや酸無水物の原料となるカルボン酸を直接アシル剤として用いることができる点が特徴である。 (2)含窒素化合物は医薬、農薬などにしばしば見られ、その効率のよい合成法の開発が強く望まれている。本研究ではイミン類への求核反応を中心に検討を行い、前周期遷移金属トリフラートがイミン類の活性化に有効であることを見い出し触媒的求核反応を実現した。また、イミンとアルキニルスルフィドとの[2+2]環化付加を経由する不飽和チオイミデ-トの合成反応も開発した。この反応はこれまで報告例のなかった新反応である。 (3)不斉修飾した前周期遷移金属触媒を合成し、触媒的不斉Mannich反応を開発した。 (4)Sc(OTf)_3が水の中で安定でルイス酸として機能できる性質を活用して、水溶液中での同触媒による炭素-炭素結合生成反応の開発を行った。
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