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アカパンカビの組み換え修復にかかわる遺伝子の単離とその構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 08640783
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 遺伝
研究機関埼玉大学

研究代表者

井上 弘一  埼玉大学, 理学部, 教授 (60114203)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード相同的組み換え / 組み換え修復 / アカパンカビ / Mrellホモログ / ヒスチジン感受性 / 遺伝子クローニング
研究概要

今年度はmus-23遺伝子のクローニングを行った。mus-23遺伝子は連鎖群IIのflとtrp-4遺伝子のあいだにmapされた。コスミドライブラリーを使ってmus-23変異株のMMS感受性を相補するDNAを単離し、これをサブクローニングし、塩基配列を決定したところ、1578bpのORFを含んでいた。cDNAについても同様の配列決定を行ったところ、両者は一致し、イントロンの存在は見られなかった。予想されるタンパク質の分子量は約60KDであった。このタンパク質のアミノ酸配列と相同性を持つタンパク質をデーターベースで検索したところ出芽酵母のMrellがヒットした。Mrellタンパク質は酵母の組み換え修復タンパク質として知られており、主に二本鎖切断の修復に関わっている。mrell変異株とmus-23変異株とは極めてよく似た表現型を示し、mus-23遺伝子がアカパンカビの組換え修復遺伝子であることが明らかになった。酵母の発現ベクターを使ってmus-23遺伝子を酵母mrell株中で発現させたが、mrell株のMMS感受性は回復しなかった。これにより機能の上での相同性は示すことができなかった。mrellとmus-23との只一つの違いは紫外線に対する感受性でmus-23が高い感受性を示すのに、mrellは野生株と同様の感受性しか示さない。最近、アカパンカビには酵母とは異なる除去修復系のあることが明らかになり、この修復系はくみかえ修復系と共に働くことが予想されている。おそらくmus-23遺伝子はこの修復系と共同で働き、紫外線損傷の除去に関わっていると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Soshi: "The mus-8 gene of Neurospora crassa encodes a structural and functional homolog of the Rad 6 protein of Saccharomyces cereuisiae" Curr Genetics. 30. 224-231 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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