研究概要 |
メダカのチロシナーゼ遺伝子ゲノム構造の解析により全エクリンがチロシナーゼの全エクリンが4.7kbの中に存在し,これはマウスやヒトの約10分の1以下であることが判明した。イントロン部位が短い事がメダカゲノムの特徴である。またこの1次配列決定により,脊椎動物ではマウスやヒトに先かけて全ゲノムDNA1次配列の決定が終了した。さらに遺伝子の上流,下流領域の決定も終了し,全長約10kbにわたって構造が明らかとなった。 さらにこのチロシナーゼ遺伝子を含むプラスミドをアルビノ・メダカの受精卵に導入し,その発現をみた。その結果,マウスやヒトで必要とされると提唱されているM-box調節領域ではメダカの場合必要ではなく,メラニン合成にとって必須の領域がサカナと哺乳類では大きく異なる事が明らかとなった。
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