• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マイクロアトールの生物群集における多種共存促進と「住み込み連鎖」仮説の検証

研究課題

研究課題/領域番号 08640795
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生態
研究機関東北大学

研究代表者

西平 守孝  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80004357)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード住み込み連鎖 / 種多様性 / 多種共存機構 / マクロアトール / 魚類群集 / 埋在動物 / 被食回避 / 白化 / 多種共存・促進機構 / マイクロアトール / サンゴ礁 / 沖縄県久高島 / 棲み込み連鎖 / 多種共存促進 / 塊状ハマサンゴ / フタモチヘビガイ / イバラカンザシ
研究概要

塊状ハマサンゴのマイクロアトールをサンゴ礁のモデルと見なし,そこに成立する群集の発達にともなう共存種数の増加を大小のマイクロアトールで比較して「住み込み連鎖」仮説を検証するための野外調査を行なった。久高島の礁池で,マイクロアトール上および周辺の多様な微生息場所における底生生物の棲息状況しらべ,マイクロアトールの成長に伴って多様な生物が棲み込み,それらが生息場所を形成することによってまた新たな生物が棲み込むという棲み込み連鎖が成立していることを確かめた。魚類についても,習性の違いによってマイクロアトールの提供する多様な生息場所を利用していることが確認され,複雑化してさまざまな生息場所を提供する大型のマイクロアトールほど季節を問わず種多様性が高く,群集構造が安定していることを確認した。フタモチヘビガイがハマサンゴに埋在することにより,サンゴ群体の表面が平坦化してサンゴに対するブダイ類による捕食圧が軽減されることが,季節を問わず安定して常に見られ,場所や海域の違いを越えて普遍的に見られることを実証した。他に行なった海藻類や無脊椎動物の調査からも,多種共存の維持・促進機構としての住み込連鎖の妥当性を支持する結果が得られた。さらに,1998年の夏の異常高水温により,塊状ハマサンゴでも全体または部分的白化が認められたため,緊急課題として白化の状況とその後の追跡調査を行なった結果,白化したほとんどのハマサンゴ群体がおよそ半年で白化前の褐色の状態に戻り,マイクロアトール上の生物群集には,白化にともなう大きな変化は認められなかった。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Nishi, E.and Nishihira, M.: "Use of annual density banding to estimate longevity of infauna of massive corals." Fisheries Science. 65・1. 47-55 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西平守孝: "自然への扉 平らなサンゴは囓られにくい" 自然保護. 433. 35 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西平守孝: "サンゴ礁における多種共存機構 pp.161-195 岩波講座地球環境学5 生物多様性とその保全" 井上民二・和田英太郎(編著) 岩波書店, 東京., 253 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishi, E.and Nishihira, M.: "Use of annual density banding to estimate longevity of infauna of massive corals." Fisheries Science. 65 (1). 47-55 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishihira, M.: "Nature Conservation Flat Porites corals are not grazed by parrot fish" 433 : 35 (In Japanese). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishihira, M.: Mechanisms of multi-species coexistence in coral reefs. In : Biodiversity and its Conservation Inoue, T.and Wada, E.(eds) Iwanami Shoten Publ.(In Japanese), 161-195 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishi,E and Nishihira,M.: "Use of annual density banding to estimate longevity of infauna of massive corals." Fisheries Science. 65・1. 47-55 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西平守孝: "サンゴ礁における多種共存機構 pp.161-195 「岩波講座・地球環境学5.生物多様性とその保全」" 井上民二・和田英太郎(編著) 岩波書店,東京., 253 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 西平守孝: "足場の生態学" 平凡社, 268 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi