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極相森林群集における樹冠発達と相互作用に対する最大樹高と枝の沈み込みの影響

研究課題

研究課題/領域番号 08640805
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生態
研究機関島根大学

研究代表者

小池 文人  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (20202054)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード最大樹高 / シュート伸長 / シュート集団 / ブナ林 / 照葉樹林 / 林冠 / 機械的支持 / ブナ / 照葉樹 / Population / 落葉広葉樹林 / シュート
研究概要

若い二次林,中間的な二次林,極相林のブナの林冠木では,枝の位置の平均移動距離はともに10cm以下であった.移動距離に影響を与える要因をステップワイズ回帰分析で調べたところ,幹の根元からの水平的な枝の位置のずれが移動量と有意な相関を示したが(P<0.05),枝の太さや高さの効果は有意でなかった.幹の根元の位置から水平距離が離れるほど,枝の変形による空間位置の移動距離が大きくなった.
樹高成長に相当する樹冠頂部の最大シュート長は,樹高が種の最大値に近づくにしたがって低下した.また,樹高が低い個体での(5m以下程度)この最大シュート長は,林冠に出現する種では極相種も遷移途中に出現する種も、暖温帯でも冷温帯でも,共通して約50cm程度であることが多かった.
樹高が高くなって最大シュート長が低下するとともに,シュートの増加率λも低下した.ただし,胸高直径よりも最大シュート長に直接相関していた.
樹冠相互作用のシミュレーションでは林冠上部に葉群と種が集中し,種の優占度は最大樹高の高い種で大きかった.これは照葉樹林の樹冠とほぼ同じパターンであった.熱帯多雨林と同じような,林冠の低い部分に種と葉群が多いパターンは得られなかった.最大樹高が大きく,耐陰性(低樹高時にλ=1となる光強度の低さ)の高い種が単独で優占種になる傾向があった.
最大樹高の原因ではシュート長の低下が主要な要因であると考えられる.
最も樹高が高く,最も耐陰性が強く,最も成長の早い種が出現して優占した.パラメータ間のトレードオフや地域のフロラを考慮してパラメータを与える必要がある.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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