研究課題/領域番号 |
08640806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
柳沢 康信 愛媛大学, 理学部, 教授 (90116989)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | サンゴ礁魚類 / 群集構造 / 加入パターン / STOCHASTIC / MORPHOSPACE / 幾何級数 |
研究概要 |
サンゴ礁魚類群集の再定着パターンと群集構造を研究した。沖縄県石垣島のサンゴ礁5m四方のコドラートを9個設置して、コドラート内の個体をすべて除去した。その後、3カ月おきに各コドラート内の個体をサンプリングした。その結果、再定着は隣接した場所から成魚が移入することによって起こるのではなく、主に幼魚の加入によって起こることが示唆された。再定着後の種構成は除去前の集団のものと類似性が低かったことから、再定着の初期段階の加入はランダムに起こると考えられる。また、その時の種の出現頻度分布は幾何級数によく適合していた。 総計約2000匹を除去、固定したのち種を同定し、現在morphometricsによる解析を行っている。予見では、サンゴ礁の魚類群集内には明確なmorphogroupが存在し、空きニッチが生じると同じmorphogroupの個体によりうめられることが示唆される。しかしながら、morphogroupの構成種は必ずしも近縁でないので、サンゴ礁群集の研究における伝統的な分類学を基盤にしたアプローチは修正が必要であろう。
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