研究課題/領域番号 |
08640816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
落合 廣 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10002122)
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研究分担者 |
斉藤 玉緒 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30281843)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 細胞性粘菌 / Polyshondylium / Dictyostelium / 細胞選別 / 細胞接着 / 分子遺伝学 / 分子生物学 / 遺伝子破壊 |
研究概要 |
1.粘菌Polysphondyliumの接着タンパク質gp64の遺伝子を、相同的組換えにより破壊する実験系を確立するため、条件を種種検討した。選択マ-カとしては200μg/mlのG418で、且つ細胞を低温処理する事により、形質転換効率が上ることが分かった。しかし、まだgp64遺伝子の破壊株は分離されていない。 2. gp64のmRNAに相補的なアンチセンスRNAを発現させて、gp64の発現を抑制する形質転換株が分離されたが、この株は依然としてかなりの残存接着活性を保持していた。この事実を踏まえて、この抑制細胞由来の細胞膜を抗原としてウサギに免役して抗血清を調整した。この血清は、高い細胞接着阻止活性を示すので、第2の接着タンパク質を分離・同定するのに有用な抗体試薬と考えられる。 3.Polysphondyliumの接着タンパク質fp64遺伝子をDictyostelium細胞に導入・発現させたところ、発現した大部分gp64は培地中に放出する奇妙な現象が観察された。そこでこの原因を明らかにするため、3点について解析した。糖鎖にかんしてはDictyostelium細胞に発現したgp64は本来のgp64とは異なる糖鎖を有することが明らかになった。また糖脂質アンカーの有無については両者に違いを認めなかった。またDictyosteliumのgp64のタンパク質のS-S架橋構造は本来のものと異なる事が示唆せれた。今後disulfide isomeraseの高い細胞に発現されるか、あるいはこの遺伝子をDictyostelium細胞に過剰発現させることにより、本来のコンフォメイションを有するgp64を発現する改良が必要である。
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