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水チャンネルと細胞内カルシウム放出

研究課題

研究課題/領域番号 08640838
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 植物生理
研究機関福井工業大学

研究代表者

田沢 仁  福井工業大学, 工学部, 教授 (80028117)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード大麦の根 / カルシウム放出 / シャジクモ / 水和 / 水チャンネル / HgCl_2 / PIP / TIP
研究概要

1.細胞質の水和によるCa^<2+>の放出に水チャンネルが関与しているか。
ヒメフラスモの細胞質は水和によりCa^<2+>を放出する。これはCa^<2+>貯蔵オルガネラが浸透的に吸水することにより、膨潤することが引き金になっていると思われる。このことを証明するため、節間細胞を水チャンネル阻害剤HgCl_2で処理した。その細胞の液胞をEGTA,ATPを含む等張液(350mOsm)で灌流した後、細胞質を絞り出し、これにCa^<2+>で発光するタンパク質エコーリンを注射する。この細胞質に等量の低張液(175mOsm)を注射すると、HgCl_2未処理の対照細胞に比べ、低張処理したときにみられるCa^<2+>の増加を示すエコーリンの発光が減少しているのが観測された。このことは細胞質オルガネラにも水チャンネルが存在することを示唆する。(本実験は放送大学の菊山助教授との協同研究である。)
2.オオシャジクモから水チャンネル遺伝子を同定する試み。
オオシャジクモ(Chara corallina)のcDNAライブラリ(一橋大学の三村助教授より供与)を用いて、アラビドプシスのPIPに対応するヌクレオチド配列を基準に、センス側のプライマーとして二本、アンチセンスのプライマーとして一本選び、PCRを行った。同様にgammaTIPに対応するプライマーをセンス側一本、アンチセンス側一本選び、PCRを行った。産物の塩基配列を調べた結果、TIPあるいはPIPと類似性の高いDNAは得られなかった。(本実験は名古屋大学農学部の前島助教授との協同研究である)
3.大麦の根の水チャンネル。
根の吸水の経路に細胞膜を通過する細胞横断浸透が含まれているかどうかを知るために、単離した大麦の根を水チャンネル阻害剤HgCl_2で処理した。処理した根の浸透的水移動速度は未処理の根の僅か6%であった。このことは根の水移動の主要な通路に生細胞が含まれていることを示す。(本実験は岡山大学生物科学資源研の中島助教授らとの協同研究である。)

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田沢仁・浅井一視・岩崎尚彦: "Characteristics of Hg- and Zn-sensitive water channels in the plasma membrane of Chara cells" Botanica Acta. 109,5. 388-396 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 島田希代・菊山宗弘・田沢仁: "The hydration-induced Ca2+ release is a general phenomenon in Characeae" Plant and Cell Physiology. 37,7. 922-928 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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