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コケ植物におけるフェノール性化合物の分布とその生合成系の進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640898
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 系統・分類
研究機関南九州大学

研究代表者

長谷川 二郎  南九州大学, 園芸学部, 教授 (30279400)

研究分担者 篠崎 真輝  京都大学農学部, 助手 (80115857)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードコケ植物 / リグニンの生合成系 / リグナン類 / フェルラ酸 / コニフェリルアルコール / 化学分類 / ナンジャモンジャゴケ / 蘚類 / 苔類 / フタマタゴケ目 / コマチゴケ目 / リグニン生合成
研究概要

陸上植物におけるリグニンの生合成系の進化の過程を明らかにするために、コケ植物がどのようなリグニン関連物質を含有しているかを調べた。その結果、以下のことを明らかにすることが出来た。
1)コケ植物の中で、ツノゴケ類は種子植物にしか知られていないリグナン類を生合成することを既に報告したが、更にツノゴケ類は未報告の新しいリグナン類を含有していることを確認した。
2)広く蘚類、苔類、ツノゴケ類の主要な分類群においてフェルラ酸の有無について系統的に調べた。その結果は、以下のとおりである。(1)ツノゴケ類においては、調べた7属のいずれにおいてもフェルラ酸は検出されなかった。(2)苔類においては、ゼニゴケ目では進化している分類群と考えられているウキゴケ類にのみフェルラ酸が存在することを再確認したが、それ以外の主要な分類群であるフタマタゴケ目、ウロコゴケ目においては、調べたすべての属にフェルラ酸が存在した。フタマタゴケ目と近縁な分類群であるトロイブゴケ目についても調べたが、この目の種もフェルラ酸を含有していることを確認した。なお、これら3目より原始的な分類群と考えられているコマチゴケ目にはフェルラ酸が存在しないことは、昨年度報告したとおりである。(3)蘚類においては、7属9種について調べたが、それらのいずれからもフェルラ酸は検出されなかった(現在のところ、蘚類でフェルラ酸を生合成する種は発見されていない)。(4)その系統的位置について様々に議論されている原始的なコケ植物のナンジャモンジャゴケにはフェルラ酸がないことがわかった。
3)フェルラ酸を生合成する種については、リグニン代謝系のフェルラ酸の次の物質であるコニフェリルアルコールの有無を調べたが、コニフェリルアルコールの存在は確認できなかった。

報告書

(2件)
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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