研究課題/領域番号 |
08650001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性・結晶工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 啓司 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20002313)
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研究分担者 |
山口 雅史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80239912)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | カルコゲナイドガラス / ガラス転移 / 微細加工 / 電子励起 / 走査型トンネル顕微鏡 / 電子加工 / 光誘起現象 / ラマン散乱 / イオン伝導 / ガラス細工 |
研究概要 |
ガラスを加熱すると水飴状に軟らかくなる「ガラス転移」を起こすことは古くから知られているが、本研究は当研究室で1995年に発見した「電子的ガラス転移」のメカニズムを明らかとし、かつ応用を考えることを目的として開始したものである。 その結果、以下に要約するような成果を得た。 1.光ばかりでなく、電子線や走査型トンネル顕微鏡STMによっても微細加工できることを発見した。電子線やSTMを用いると、サブミクロンの微細加工ができる。実際に、マイクロレンズや回折格子を試作した。 2.As_2S_3のような特定のカルコゲナイドガラスだけでなく、銀や銅を含むカルコゲナイドガラスでも、似たような現象が発現することを発見した。酸化物ガラスでは、原子間の結合に共有性が少ないので、類似の現象が発現しないと考えられる。 3.微細加工がなぜ可能なのかについて多くの新知見を得た。たとえば光を用いる場合には、自由キャリヤ-の励起が重要であることがわかった。 ただし、電子励起によってなぜミクロな流動などが生じるかについては、ナノスケールでの実験手段が十分でないことから、未知の点が多く、さらに研究を進めているところである。
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