研究課題/領域番号 |
08650050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 静岡大学 (1997) 大阪大学 (1996) |
研究代表者 |
川田 善正 静岡大学, 工学部, 助教授 (70221900)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | フォトリフラクティブ結晶 / 2光子吸収 / フィキシング / 光メモリ / ホログラムメモリ / 強誘電体 / 3次元光学 / 光学顕微鏡 / フォトリフラクティブ効果 / 多光子誘起過程 / ホログラフィ |
研究概要 |
本研究では、フォトリフラクティブ結晶中でのフィキシング現象と多光子誘起フォトリフラクティブ効果に関する研究を行なった。得られた成果は次のとおりである。 1.LiNbO_3結晶にホログラムを記録し、熱処理することによって記録したデータを定着することを試みた。通常のフォトリフラクティブ効果では、再生を続けると数十秒で破壊されてしまうデータが、フィキシングすることによって、6時間データを再生しつづけてもデータが破壊されないことを実験的に確認した。 2.ビットデータを定着することにも成功した。 3.LiNbO_3結晶中での2光子吸収に関する実験を行った。光源にチタンサファイアレーザーを用い、ノンド-ブのLiNbO_3結晶にレーザー光を照射して、2光子吸収過程によって、結晶内に屈折率変化が生じることを確認した。 4.2光子吸収で形成した屈折率変化の光軸方向の分布を光学顕微鏡を用いて観察し、結晶内に形成された屈折率変化が、光軸方向に拡がらず、局在化していることを確認した。この実験結果からも、2光子吸収過程によって屈折率変化が生じたことを確認できた。 5.2光子過程を利用した屈折率変化の形成を、ビットデータを多層に記録する光メモリに応用し、11層のビットデータをクロストーク無く、記録再生することに成功した。
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