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マルチプローブ微小力センサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08650062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用物理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 寿浩  東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (80262111)

研究分担者 細田 直江  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (50280954)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード走査型力顕微鏡 / 微小力センサー / 圧電薄膜 / PZT / マルチプローブ
研究概要

本研究では、試料表面上の多点を同時に計測・加工が可能なマルチプローブタイプの走査型力顕微鏡(SFM)を実現するため、新たにマルチプローブ微小力センサーの開発を行った。
具体的には、マルチプローブSFMシステムを実現する圧電微小力センサーアレイの設計および製作プロセスの開発を行うとともに、製作したセンサーアレイの特性の検証を行った。そして、2個所の同時測定が可能なマルチSFMシステムを実現した。
○圧電薄膜マルチプローブ微小力センサーの設計・製作および評価
マルチプローブ顕微鏡システムでは、各々のプローブ探針・試料間距離が独立に制御する必要があり、各々のプローブが従来のシステムの圧電スキャナの_z駆動性能を有する必要がある。そのため、本研究では、圧電ひずみ定数の高いチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)薄膜を採用した。PZT薄膜の成膜には組成の制御が容易なゾル-ゲル法を用いることにより、長さ150μm,幅50μm,厚み3.5μmのPZT圧電薄膜微小力センサーが100μm間隔で10本並んだマルチプローブデバイスを製作することができた。センサーの変位変換効率(電流感度)は1.0〜2.0A/mであり、駆動効率は100〜200nm/Vであり、若干の性能のばらつきはあるものの、いずれもSFMを構成するのに十分な特性を有していた。
○マルチプローブ走査型力顕微鏡(SFM)の開発
さらに試作したマルチプローブ微小力センサーを利用して、2つのセンサーが同時にダイナミックモードで動作するマルチプローブSFMを開発した。特に2つのセンサーの変位を探針・試料間距離が一定となるように独立にフィードバック制御するシステムを構築し、2点での40μm角範囲の同時測定を実現した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshihiro ITOH,Ryutaro Azumi and Tadatomo Suga: "Piezoelectric Microcentilever Array for Multiprobe Scanning Force Microscopy" IEICE TRANS.ELECTRON.E80-C・2(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.ITOH,C.LEE,J.CHU,T.SUGA: "Piezoelectric force Sensing Pb(Zr,Ti)O_3 Microcantilever Array for Multiprobe Scanning Force Microscopy" 1996 MRS Fall Meeting Proceedings (Matenials in Microsystems). (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] I.Itoh,C.Lee,J.Chu and T.Suga: "Indeperdent Parallel Scanning Force Microscopy Using Pb(Zr,Ti)O_3 Microcantilever Array" Proceedings IEEE Micro Electro Mechanical Systems′97^*. 78-83 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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