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非線形カントール超格子における局在励起崩壊に関する数理的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650074
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 工学基礎
研究機関北海道大学

研究代表者

矢久保 孝介  北海道大学, 工学部, 助教授 (40200480)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードフラクタル / カントール / 非線形動力学 / 強局在励起
研究概要

非線形カントール超格子構造および非線形フラクタル格子、フラクタル・ドラムのダイナミクスを動的スケーリング理論とスーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションにより調べ、カントール超格子、フラクタル格子およびフラクタル・ドラム上の局在振動が非線形性によってどのような影響を受けるのかを明らかにした。具体的には、力学的性質の異なる二種類の媒質をカントール集合と同じ規則性に従って並べた超格子モデルを考え、この上に励起される強局在振動モード「フラクトン」の寿命、非調和拡散、有効非線形強度等を計算した。また、フラクタル格子としては、非線形ボンド・パーコレーション系を、フラクタル・ドラムとしてはコッホ曲線をその周縁曲線とするコッホ・ドラムを用いた。数値計算では、10^6以上の自由度を有する離散カントール系およびコッホドラムの非線形振動を強制振動子法という以前我々が開発したアルゴリズムを用いて計算し、特定の線形局在振動からのエネルギー散逸の時間・空間依存性を求めることにより、非線形性によるフラクトン・モードの不安定性を解析した。非線形フラクタル格子上の強局在振動励起は非常に大きな有効非線形結合を持つことが実験的に示されているが、本研究による数値計算結果でも強局在振動モードの非調和崩壊寿命は、通常の拡がったモードに比べて極めて長くなることが示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Yakubo: "Fracton decay in nonlinear fractal systems" Physica B. 219&220. 351-353 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hobiki: "Fractal drums and the Weyl-Berry-Lapidus conjecture" Physica B. 219&220. 354-356 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hobiki: "Spectral distribution of drums with fractal perimeters : The Weyl-Berry-Lapidus conjecture" Physical Review E. 52. R1310-R1312 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hobiki: "Spectral characteristics in resonators with fractal boundaries" Physical Review E. 54. 1997-2004 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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