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大直径シールリングの周期的熱変形現象の発生限界条件の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650181
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 設計工学・機械要素・トライボロジー
研究機関金沢工業大学

研究代表者

大石 紀夫  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20278089)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードシールリング / 油膜シール / トライボロジー / 潤滑 / 周期的変形 / 熱変形
研究概要

大直径油膜シールのシールリングにおいて100秒前後という長い周期の周期的変形現象が観察されることがある。この現象の発生状態で長期の運転を継続すると、リングに磨耗や疲労による損傷を生じる恐れがあるので、予め設計段階でこれを回避することが必要である。この現象はシールリングの熱変形が関与し、周期的現象のメカニズムには潤滑油膜特性、非定常温度分布および熱変形が複雑に関連している。従来の研究においては、潤滑・温度分布・熱変形の各計算に単純な仮定を置いていたため、理論と現象が定量的に一致しないという不備があり、定量評価する場合には、経験的な補正係数を導入する必要があった。
本研究は、このような経験的補正係数を用いずに、物理的意味の明確な理論の構築を目指し、特に潤滑油膜解析においては、従来の等粘度仮定の理論を精密化し、油膜温度による粘度変化を考慮した解析理論に基づくコンピュータプログラムを新たに作成した。また、温度分布・熱変形についても、従来の解析方法の精度改善を図った。さらに、これらを総合したシールリング熱変形挙動シミュレーションプログラムを作成して、その解析結果とシールリング熱変形挙動の実測結果を対比したところ、経験的な補正係数を用いずに周期的熱変形現象を評価できることが確認でき、現象の発生限界条件およびそれに関連する要因が明らかとなった。
本研究の成果は理論面にとどまらず、産業界においても、従来経験のない大型発電機用大直径シールリングや将来の超電導発電機の機内真空シールなどの設計の信頼性を高め得るという実用価値を有する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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