研究課題/領域番号 |
08650201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
梅田 吉邦 京都大学, 工学研究科, 助手 (30026132)
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研究分担者 |
石井 隆次 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20026339)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 超音速ジェット / 安定化 / 騒音軽減 |
研究概要 |
最近米国を中心に次世代超音速ジェット旅客機の研究開発が行われており、その推進力として用いられ超音速多重ジェットから放射される強力な騒音の軽減に関する研究も行われつつある。単一の超音速ジェットからは強力なスクリーチ・トーンが放射されることが知られている。この音はジェットの周辺を下流へ移動するコヒーレントな渦構造とジェットの外部の大気中を上流へ伝わる音波とから成るフィードバック・ループによりジェットが自励振動する結果、放射されることが知られている。また最近行われた2重ジェットに関する研究は、騒音が増強されることを示している。本研究は、近接して置かれた複数の円形ノズルから超音速ジェットを噴射した場合の上記フィードバック・ループ間の干渉により騒音が軽減される可能性を調べるために行われた。したがって、本研究のために新設された無響室内で、まず単一の円形ノズルや2つの円形ノズルや4つのノズルを正方形状に配置し、ノズル中心間距離をノズル直径の1.4倍とし、それらのノズルから超音速ジェットを噴射した場合の近距離音場における騒音レベルと指向特性を測定した。その後、これらのノズルの近傍に単一または複数のより小さな直径のノズルを様々に配置したものについて同様の測定を行い、両者の間の比較を行った。その結果から、フィードバック・ループ間に好ましい干渉が生じているときには、超音速ジェット特有のスクリーチ・トーンの発生が抑制され、したがって、多重ジェットの自励振動が抑制され安定化し、それにともなって、超音速多重ジェットから放射される騒音レベルが軽減されることが認められた。また、4つのジェットを正方形状に配置した場合には、それらのジェットに囲まれた領域から発生した音波が、周囲の4つのジェットによるシールド効果によっても騒音が軽減されることが見いだされた。
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