研究課題/領域番号 |
08650215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
林 秀千人 長崎大学, 工学部, 助教授 (10173022)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 流体機械 / 空力音響 / 送風機 / 羽根車 / 翼 / 騒音予測 / 熱交換器 / スクロールレスファン / 口金すき間 |
研究概要 |
空調用などとして利用される低圧の遠心送風機について、空力性能の向上と低騒音化を目指して新たな羽根車の開発およびその主構成要素である翼の流動と音響特性の関連性について研究を行った。その結果、以下の結果を得た。 1. 空力性能で重要な点は、高圧の送風機のように効率の向上を計るよりむしろ流動状態の良否である。設計どおりの流れ分布を得ることで、羽根車から流れが付属機器を適切に作動させる。 2. 翼の前縁をシュラウドから出張らせること、また三次元形状にすることによって流力性能の向上は若干得られる。騒音特性の面ではあまり効果は見られない。 3. 口金部分の騒音の特性に影響を及ぼす。静粛な環境を必要とする場合(病院など)では、すきまを小さく、また極端に変形させない出口形状にすることによって騒音を押さえることができる。 4. 入口出口面積比が一般に小さいが、それを可能なかぎり1に近づけるように大きくした羽根車を開発した。それによって、流力性能と騒音性能を大幅に向上することができた。 5. 翼から発生する空力騒音について、基礎実験と数値実験によってその周波数、レベルの予測法を提案した。それによって、良好な騒音予測が可能となり羽根車の設計において騒音を考慮する有効な手段を提供できた。
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