研究概要 |
申請者,森真作は,高効率小型スイッチング電源に関する研究を行なってきた。以下に研究報告を行う。 まずソフトスイッチングによる高周波高効率動作が可能なスイッチング電源に関する研究を行った。具体的には,申請者が独自に提案したE級動作条件を適用したD級型インバータ(DE級インバータ)に課にて動作特性の理論的な解析を行った。これによりさらに高周波数高効率動作が可能で,且つ,制御範囲が広い,あるいは耐久性が良いなど応用面への可能性を広げる新たな回路の開発を進めた。また,E級整流器をDE級インバータと組合わせることでできたdc/dcコンバータは,非常に高効率で電源の小型化軽量化を飛躍的に進めることができた。さらに,回路動作を高速にかつ正確にコンピュータを用いて解析するための新たな解析手法の研究については,現在研究中である。 次に,高効率共振型電源回路の制御システムに関しては,申請者が,E級整流器やE級インバータに適用を試みている制御方式である間引き制御方式や位相制御方式の特性を評価した。さらに,申請者が独自に開発した前述の電源回路と新たに開発される回路に対しこれらの制御方式を適用し,制御回路を含めた全体としての特性を評価した。さらに,コンピュータによる高速で正確な解析法の開発については現在検討中である。
|