研究課題/領域番号 |
08650393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
今村 正明 福岡工業大学, 工学部, 教授 (40111794)
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研究分担者 |
中原 基直 福岡工業大学, 工学部, 講師 (00148909)
山口 俊尚 福岡工業大学, 工学部, 教授 (50037925)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 光変流器(光CT) / 磁性ガ-ネット薄膜 / 磁気シールド / ファラデー回転 / 平形三相母線 / 交流磁界シミュレーション |
研究概要 |
電力設備は計測・制御技術の進歩によりシステム化が進んで近代化されてきたが、末端の設備においては電流・電圧センサが旧来のまま残され、送電電流測定には誘導型の変流器がいまだに使われている。軽量小型でEMI耐性の高い光CTの採用は設備の改良・発展を促すものと考えられるが、われわれはこの光CTを比較的小さな電力容量の末端設備に適用することを目指して研究・開発を進めた。 本研究は2カ年の計画であり、まず平成8年度は磁気遮蔽を有する三相交流電流用開磁路型光CTについて、三相磁場の相互干渉に対する遮蔽効果の磁界シミュレーション、並びに試作した光CTについて実験的検討を行った。計算機シミュレーションでは、比透磁率数百程度の比較的低い透磁率の磁気遮蔽材により十分な遮蔽効果の得られることを示した。このシミュレーション結果を基に光CTの試作を行った。その光CTによる交流電流波形の測定では5%程度の2次高調波が受光センサ出力に含まれてくるものの、電流量測定においては測定結果が0.5級計測器レベルの高い線形性を示し、試作光CTが実用的に十分期待できることを確認した。 平成9年度は、前年度の検討で問題が明らかになった光CTの光透過率の改善(光パワーの減衰率の改善)による測定交流電流波形の改善を行うべく、光磁気センサの構造の改良を行い2次高調波含有率を1%程度まで低めて、測定波形についても計測上ほとんど問題のないことを確認した。一方、本研究で計画した磁界センサ部に用いている磁性ガ-ネット薄膜の温度特性の改善の点について、現在まだ十分な結果を得ていない。この問題に関して引き続き実験中であり、最終的に結論を出す予定である。試作CTに関する実験結果はIEEE Transactions on Magnetics Vol.33,No.5,1997に発表した。
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