研究課題/領域番号 |
08650451
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
|
研究機関 | 東京都立航空工業高等専門学校 |
研究代表者 |
島田 一雄 都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 教授 (60092235)
|
研究分担者 |
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 教授 (70166099)
武藤 憲司 都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 講師 (30259832)
斎藤 敏治 都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (40259833)
鈴木 弘 都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80187757)
若林 良二 都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (60220836)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | ディジタル衛星通信 / 遠隔会議 / マルチメディア / 画像圧縮 / VSAT / コンピュータネットワーク / ファイル転送 / FTP / ディジタル通信 / 衛星通信 / 捕捉効果 |
研究概要 |
ディジタル衛星通信を利用した遠隔会議システムおよびコンピュータネットワークシステムを構築した。 遠隔会議システムでは、VSAT局にHUB局としての機能を持たせ、なおかつ、会議参加全局に制御局として稼働可能とする「制御局逐次推移型遠隔会議システム」を提案し、会議用ソフトウェアを開発し、提案したシステムの実用性を示した。また、本システムは従来のHUB局制御に比して通信回線の資源削減が可能となる特長をも有していることを明らかにした。さらに、2衛星接続による遠隔会議実験を行なった。各会議場で行なったアンケート結果により得られたデータに対して分散分析などの統計処理を行ない、主観による評価では2ホップ衛星通信画像も十分実用に耐え得る画質を有していることが明らかとなり、高専・大学間におけるディジタル衛星通信ネットワーク構築に向けての基盤が確立された。また、動画像画質の客観評価法の検討も行ない、動画像の各フレームの固有関数および固有値を評価することで、静止画像解析手法を動画像にも適用することが可能であることを明らかにし、動画像評価法の一指標を見出した。 また、コンピュータネットワークシステムでは、衛星通信回線を地上のインターネット回線と融合させることで、回線上の転送速度を大幅に改善するネットワークルーティング法を提案した。現段階ではFTPプロトコルを用いたファイル転送に対してのみの手法であるが、この手法を双方向に転送されるパケットに対しても適用可能となるように拡張すれば、ディジタル衛星通信を利用した高速ネットワークの構築が可能であることを明らかにした。さらに、このネットワークを利用して遠隔会議を行なうための独自のソフトウェアを開発し、画像の双方向同時通信が可能となった。
|