研究課題/領域番号 |
08650455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
石黒 真木夫 (1997) 統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (10000217)
瀧澤 由美 (1996) 統計数理研究所, 予測制御研究系, 助教授 (90280528)
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研究分担者 |
深澤 敦司 (深澤 淳司) 千葉大学, 工学部, 教授 (70292711)
瀧澤 由美 統計数理研究所, 予測制御研究系, 助教授 (90280528)
石黒 真木夫 統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (10000217)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 非定常 / 時系列解析 / 信号処理 / スペクトル解析 / 移動無線通信 / 脳波解析 |
研究概要 |
自然現象、社会現象について観測される信号はほとんど非定常現象である。しかし、従来のほとんどの理論では対象とする現象を定常と仮定しており、解析結果の信頼性および有効性が限定されている。また、信号解析方法の研究目標の一つとして、生物のシステム有する繊細性・多様性・高感度性に匹敵できる信号の検出および分析能力の実現にあると考えられる。人間を含む生物は非定常信号の中から速い時間変化を追跡的に感知し、その特徴の変化を利用し、信号の含む複雑な要因を分離している。これら非定常信号に対する信号解析方法の高度化への進展が望まれている。本研究では、信号の有する性質のうち、定常性の部分よりもむしろ非定常性の部分に重要な情報があるという考えに基づき、非定常時系列のスペクトル解析法、波形の解析法についての研究を行った。さらにこれらの解析方法を用いて、生体信号への適用研究を試みた。また、非定常信号のひとつとして変調信号を考え、スペクトル拡散変調に関する研究とその移動無線通信への適用研究を行った。 (1) 非定常時系列の解析方法の研究 非定常信号の位相情報を利用した解析,特徴抽出方法の研究について電子情報通信学会英文論文誌にて研究成果発表を行った。 (2) 非定常信号のスペクトル解析の生体信号への適用 睡眠時の脳波は時々刻々変化する非定常信号である。睡眠紡錘波は継続時間が1秒前後であり、非常に変化しやすい非定常信号である。非定常スペクトル解析法を睡眠時脳波の解析に用い、浅いREM睡眠、深いREM睡眠における特徴波の性質について研究を行い、電子情報通信学会にて研究成果を発表した。 (3) スペクトル拡散変調に関する研究 非定常信号のひとつとして変調信号を考え、スペクトル拡散変調に関する基礎的研究を行い、適用研究として移動体通信における広帯域CDMAの研究を行った。IEEEおよび電子情報通信学会に研究成果を発表した。
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