研究課題/領域番号 |
08650460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
松本 忠 福井大学, 工学部, 教授 (40020193)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 離散事象システム / 可到達性 / ベトリネット / 実行可能発火シーケンス / 数理計画法 / インバリアント / 活性システム / 臨界サイフォン / ペトリネット / スケジューリング / 動的計画法 / ポントリヤギンの最小原理 / 線形計画法 / サイフォン・トラップネット / 擬似解 |
研究概要 |
システムを離散事象システムとしてとらえることは、ハードウェアおよびソフトウェアの両面での大規模かつ複雑なシステムに対して、その有効性が広く認識されてきている。しかし、離散事象システムはそもそも事象駆動型制御を基本としているため、その動作解析、設計、挙動評価などを困難なものにしている。本研究の目的は、離散事象システムの1つのモデルであるペトリネットの動作解析を数理計画法によって行って、上記難点を克服せんとするものである。 初年度(平成8年度)に、ペトリネットの解析法の基本的な問題は、有用な可到達性判定法の強化・確立であることと、実行可能発火シーケンスを求める数理計画法における臨界サイフォンの存在であることを明示した。次年度(平成9年度)には、第1の問題点を克服するために、ネット分割法に活性条件を加味した1つの有用な方法を提案した。 本年度(平成10年度)には、ネット分割による可到達性判定定理を堅固にするとともに、上記第2の問題である「数理計画法による発火シーケンスの決定における臨界サイフォン」の回避を、状態方程式の拡張特解を用いることにより行う方法を明らかにした。なお、本研究課題はこの3年間でかなり解決・整備されたものの、臨界サイフォンの検出アルゴリズムの更なる改良を行うことや数理計画法による動作解析法を代表的な実システムへ応用し、検証することなどは今後継続して研究することとしたい。
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