研究課題/領域番号 |
08650484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
中村 孝文 静岡大学, 大学院電子科学研究科, 助手 (70144061)
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研究分担者 |
保 智己 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60188448)
森田 之大 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80034164)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 覚醒レベル / 眼の画像解析 / visual analogue scale / 開瞼度 / 眼球運動 / 瞬目 / 脳波 / 心電図 / 自動車運転 / analog visual scale / モニタリング / 画像解析システム / 小型CCDカメラ |
研究概要 |
目的:本研究は、眠気度と眼に関するパラメータ(開瞼度、瞬目回数、眼球運動量)及び生理的パラメータ(脳波や心電図等)との関係について定量的解析を行い、それらの昼と夜における特性を明らかにして、居眠り運転防止対策の資料とすることを目的とした。 実験方法:まず、開瞼状態等をオンラインで計測するシステムを開発した。頭部に固定した小型CCDカメラで眼を撮影し、画像処理専用LSI搭載ボードとパソコンで処理した結果、眼裂幅等を時間分解能10Hz、空間分解能0.1mmで計測できた。次に、健常成人8名に市街地走行中の車の運転席から前方を撮影した映像を見せ、自動車運転を模擬した状態での開瞼度、瞬目回数、眼球運動量、脳波(O_2-O_3)、心電図、呼吸を測定した。測定は午後2時と午後10時からの1時間づつについて行った。主観的ねむけ度は、visual analogue scale(VAS)の記録を実験開始時から5分毎に、関西学院式眠気尺度(KSSテスト)の記録を開始時と終了時に行った。 結果:1時間全体の平均値では、VASについては、最も強く眠気を感ずる時を100、最も覚醒している時を0とした場合、昼が66【.+-。】13に対し夜は54【.+-。】15で、昼の眠気のほうが有意に強かった(p<0.03)。また、心電図のR-R間隔は昼が0.830【.+-。】0.169秒、夜は0.882【.+-。】0.177秒で、夜間の方が有意に長かった(p<0.05)。眼裂幅、瞬目回数、眼球運動量、脳波の%αパワーについては、昼間と夜間での有意差はみられなかった。個々のケースに注目すると、眼裂幅はVASが80〜90まではほとんど変化がみられなかったが、50以上では、同じ程度の眠気であっても眼裂幅が夜間の方が小さいケースが5例中3例あった。脳波の%αパワーは、同程度のVAS同士の比較した場合、昼と夜の強さ関係には一定の傾向がみられなかった。 まとめ:夜間では眠気を感じていなくても、眠いと感ずる昼に比べて必ずしも%αパワー値が小さくなく、また心拍数は夜間で有意に低かったことから副交感神経系が強く作用していることが考えられた。夜間では被検者が眠気を感じていない場合でも生理的には活動的でない状態にあり、夜間の運転には十分な注意が必要であることが示唆された。
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