研究課題/領域番号 |
08650517
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
秋月 影雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063603)
|
研究分担者 |
大浦 邦彦 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 講師 (40277819)
花ざき 泉 (花崎 泉) 東京電機大学, 理工学部, 助教授 (50180914)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 実システム / 閉ループ同定 / 次数・むだ時間推定 / 部分空間同定法 / リカレントネットワーク / ファジィモデル / ファジィ制御系 / システム同定 / 閉ループ系 / プラント次数 / むだ時間 / ニューロ / ファジィ / 異常診断 |
研究概要 |
本研究では、実システムに適用可能なシステム同定法について、さまざまな角度から考察をおこなった。取得された入出力データからモデルを構成するには、まず第一に、その取得状況や同定目的に応じてモデル構造を選ぶ必要がある。一般に同定対象はフィードバックの伴わない線形システムと仮定されるが、閉ループ系や非線形システムとした場合を扱っており、モデル構造の中でも特に、その次数・むだ時間をデータから適切に推定する手法について検討した点に本研究の独自性がある。研究成果を要約すると以下のようになる。 1.プロセスの制御系において、フィードバックを伴った状態で取得された入力データから次数・むだ時間を推定する問題について考察し、体系化して選定手順を提案した。手順ではまず、スペクトル比から雑音の特性を見積り、その結果に応じて推定モデルを使い分けることによってパラメータを得た。提案法の有効性は数値例によって確かめられた。 2.部分空間法を用いた次数・むだ時間推定法について検討した。観測雑音が得意値に与える影響について考察し、従来は適用が困難とされていたデータ数が多い場合も、部分空間法が適用可能となるように手法を再構築した。また、推定された状態空間モデルから伝達関数モデルの次数が推定できることを示した。 構造内部にフィードバックを持つことで、ネットワーク自体がダイナミクスを持つことのできるリカレントニューラルネットワークを、システム同定に適用することを試みた。対象の次数とモデル次数との関係を慎重に検討し、入力層や中間層を試行錯誤的に決定するなど種々の問題点が生じていた従来のフィードフォワード型のネットワークに比べ、適切な構造を決定できることを示した。 対象をファジィモデルによって表し、ファジィ制御する手順について検討した。特に制御系構成の際に問題となるモデル次数・むだ時間の設定と、システムに雑音が重畳した場合の対応について検討した。
|