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カオス制御による創発機能形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650519
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計測・制御工学
研究機関甲南大学

研究代表者

平井 一正  甲南大学, 理学部, 教授 (30031058)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードカオス / 分岐現象 / 非線形力学
研究概要

本研究はカオスと創発機能形成の関係を研究しようとするものである.創発とはシステムに新しい機能や秩序が形成されることであり,生物の進化,適応,学習に深い関係がある.得られた研究成果は次の通りである.
1.カオス発生機能の研究
カオスと創発機能形成の関係を研究するために,カオスはどういう条件で発生するかを見極めないといけないが、この問題は、特に連続時間システムに対しては、まだほとんどわかっていない.このためまず,連続時間システムにおいてカオスが発生するためのパラメータ条件を明らかにした.この条件は必要条件ではあるが,任意の次数のシステムに対して適用できるものであり,またシステムにむだ時間が含まれている場合にも適用できる。この結果,パラメータを調整してカオスを発生することが可能になり,この方面の研究に大きく貢献した.この成果は'96年9月,ポーランドで行われたカオスと分岐現象に関する国際会議で発表した.
2.創発機能形成に関する研究
システムに新しい秩序がいかに形成されるかという問題に対して,生産システムにおけるバッファに貯えられる被加工物の変動について考える.N個のバッファが条件によってはカオス的になることを示し,これを安定化して周期的にする(秩序を形成する)方法について研究し,この成果を'96年12月神戸で行われた国際学会で発表した.この研究ではカオスと創発の関係を論じたもので,今後、創発機能形成のためにカオスを積極的に利用する方法について研究を進める予定である。
3.今後の展望
今後,むだ時間を含む複数個のシステムが結合した、大規模システムにおけるカオスと創発機能形成の関係に関する研究を行う.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Ushio,H.Ueda,K.Hirai: "Stabilization of periodic orbits in switched arrival systems with N buffers" Proc.35th Conf.on Decision and Control,(CDC 96). 1213-1214 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hirai: "A simple criterion for the occurence of chaos" Proc.Int.Conf.on Nonlinearity,Bifurcation and Chaos (ICNBC 96). 133-136 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ushio,H.Ueda,K.Hirai: "Controllilng chaos in a switched arrival system" Systems and Control Leters,. 26. 335-339 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hirai,M.Fukuda: "Transfer function approach for the analysis of generating mechanism of chaos" Prof.Int.Sympo.on Nonlinear Theory and its Applications (NOLTA 95). 603-606 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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