研究課題/領域番号 |
08650525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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研究分担者 |
杉山 隆文 群馬大学, 工学部, 助手 (70261865)
橋本 親典 群馬大学, 工学部, 助教授 (10180829)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 耐震補強 / 鉄筋コンクリート / 初期欠陥 / 曲げ性状 / せん断性状 / 打継目 |
研究概要 |
本研究では、主として断面が幅15cm、高さ20cmの矩形断面で、長さが120cmの小型RCはりを用いたが、断面が幅25cm、高さ40cmの矩形断面で、長さが360cmの大型RCはりも作製し、寸法効果についても検討した。なお、初期欠陥部に被覆する鋼板の厚さと長さは、RCはりの断面寸法に比例させた。 鉛直打継目をせん断耐力が最も低下するせん断スパン中央に設けた小型RCはりを作製し、鉛直打継目を鋼板を主体とする金属板で被覆した場合の、鋼板幅、鋼板厚さ、コンクリートと鋼板の間のグラウト強度、金属板の種類がそのはりの曲げおよびせん断性状に及ぼす影響について、実験的に検討した。その結果、鉛直打継目を鋼板で被覆することにより、鉛直打継目が存在しないRCはりと比較しても、はりの耐力は増加し、破壊形式はせん断圧縮破壊から曲げ引張破壊へと移行した。また、各種試験状況の中でも、鋼板幅および鋼板厚さが、RCはりの力学的性状に大きく影響を及ぼすことが示された。そして、鋼板による補強のメカニズムについても考察を加えた。また、これらの現象を、大型のRCはりについても確かめた。 更に、これまでに開発した緊張材との付着が完全な場合および付着がない場合についてのPRCはりの曲げ性状を解析するプログラムを、鉛直打継目があることを、また被覆鋼板があるこをそれぞれ考慮した曲げ性状の解析プログラムに改良して、実験結果と良い一致を得ることができた。
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