研究課題/領域番号 |
08650549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
北村 泰寿 (北村 泰壽) 神戸大学, 工学部, 教授 (20031099)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 構造物と地盤の相互作用 / 地盤振動 / 距離減衰 / 振動遮断 / 走行変動荷重 |
研究概要 |
本研究課題をつぎに示す二つの面から取り扱った。 1.固定加振源による構造物周辺の地盤振動 2.加振源の移動が地盤振動に及ぼす効果 項目1.では、近接加振源から波動入射を受ける複雑構造物が存在するとき、これらの構造物の離隔距離、配置等が地盤振動の距離減衰に及ぼす影響を調べ、次のようなことが分かった。 構造物の共振振動数域では、地盤振動は構造物が存在しない自由波動場の振動より大きくなり、距離減衰特性は構造物群の配置に大きく影響される。比較的高い振動数域では、複数の構造物が存在する場合の距離減衰は単独構造物の場合よりも低くなり、構造物による入力損失が生じるような高振動数域では、構造物の配置が距離減衰特性に影響を及ぼす。構造物が測線に直交方向に配置されるときには、測線上の振動値に相対する構造物の相互作用の影響が表れる。相互作用効果としては、各構造物の振動を加振源とする散乱波動の位相差に注目する必要があると考えられる。 項目2.に関しては、多層地盤の過渡振動解析に威力を発揮する薄層要素-離散化波数法を、人為的な加振源による地盤振動の解析に適用することを進めてきた。この解析法を拡張して、加振源が移動する問題に適用するとともに、路面凹凸を通過する自動車による沿道の地盤振動をシミュレートする近似解析法を開発した。加振源の移動効果は、走行路からの振源距離が小さい測点では顕著に現れるが、振源距離とともにその効果は急速に緩和されることを示した。
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