研究概要 |
戦後50年を経て,橋梁は維持管理が重要な課題になってきた.そのために,国土全域の橋梁あるいは県域全の橋梁など,広域的な橋梁全体の状態を把握しておく必要がある.従来,橋梁の維持管理は,個々の橋梁諸元や補修の経歴が記載された橋梁台帳に基づいて実施されてきた. 本研究の目的は,橋梁台帳をパーソナルコンピューター上で運用できる,地理情報システムをインターフェイスとするマルチメディア技術を適用した画像データベースにより実現することにある. パーソナルコンピュータ上で運用する画像データベースでは,橋梁の文字情報だけでなく橋梁の画像や補修の事例を,机上で必要な時に検索できる.この検索において,膨大な数の集団から特定の橋梁を検索するために,文字情報ばかりでなく,河川,道路など,人間が自然に認識できる,地図の情報から検索することが必要である. 本研究では,(1)個人が机上で使用する形式の画像データベースと(2)インターネットを介して多数の技術者が広域的に使用する形式の画像データベースを対象にした. 前者の場合,Windows95上で使用できる.Visual Basicの言語を使用して画像データベースを構成した.また,後者の場合は,MacintoshをWWWサーバーとするデータベースであるマイバトラ-を使用した. この研究の成果を要約すると,次のようになる.(1)地図情報をインターフェイスとする,画像データベースを構成した.地図情報をインターフェイスとすることにより,地形の情報を認識しながら,視覚的に目的の橋梁を検索できる.(2)個人が机上で使用する画像データベースの骨格を,Windows95環境上にあるVisual Basicの言語を使用して構成した.地図情報をインターフェイスとする検索画面を構成にし、CD-ROMに書き込むことにより,簡単に持ち運べるようになる.また,様々な,マルチメディア技術を導入することができる.(3)インターネット上で運用する画像データベースの骨格を,MacintoshをWWWサーバーとするデータベースであるマイバトラ-を使用して構築した.クイッカマブルマップとデータベースをリンクすることにより,地図情報をインターフェイスとする画面を構成した.
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