研究課題/領域番号 |
08650569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古関 潤一 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (30272511)
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研究分担者 |
龍岡 文夫 東京大学, 大学院,工学系研究科, 教授 (70111565)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 砂 / 三軸試験 / 液状化 / 細粒分 / 長期圧密 / 高温圧密 / 凍結サンプリング / ヤング率 / 異方性 / 亜弾性体 / 塑性ひずみ / メンブレンペネトレーション |
研究概要 |
細粒分を有する砂質土の液状化特性に及ぼす年代効果の影響を定量的に把握するとともに、液状化過程における砂の微小変形特性の変化状況とこれが液状化強度に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、載荷速度を最大約1000倍の範囲で連続的に変化させることができる載荷装置の製作と、圧密条件を変化させた各種の砂に対する一連の繰返し三軸試験を実施した。 砂の微小変形特性に関しては、飽和させた豊浦砂を用いて、平均有効拘束圧を一定にした排水三軸圧縮・伸張試験の途中のいくつかの段階において排水状態で軸方向に微小な除荷・再載荷を実施することにより、軸方向のヤング率に基本的には軸応力の関数であり、応力状態誘導異方性を有することを確認した。また、同じ試験において非排水状態で測定した微小変形特性を、応力状態誘導異方性に加えて初期異方性とメンブレンペネトレーションの影響も考慮することにより説明できることを示した。さらに、非排水繰返し三軸試験の途中での非排水状態の微小変形特性の測定も実施し、その定性的な変化は上記と同じモデルで説明できるが、定量的には特に三軸伸張側で一致しない点が見られることを明らかにした。 つぎに、年代効果とその室内での再現方法に関して、豊浦砂にナトリウムベントナイトを重量化で5%添加した人工試料を用いて非排水繰返し三軸試験を行い、圧密時間が長いほど、あるいは、圧密中の温度が高いほど、液状化強度が増加することを明らかにした。また、深度11.5m、N値33の実地盤から凍結サンプリング法で採取した細粒分含有率6%の試料を用いて非排水繰返し三軸試験を行い、N軸と液状化強度の関係は既往の研究結果と整合するが、液状化前の軸方向ヤング率は原位置での弾性波測定結果よりも小さいことを示した。なお、これらの試料の液状化過程における微小変形特性の変化状況は、定性的には豊浦砂のみの場合と同様な傾向であることを示した。
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