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任意時点からの圧密長期沈下予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08650585
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地盤工学
研究機関広島工業大学

研究代表者

吉國 洋  広島工業大学, 工学部・土木工学科, 教授 (90034339)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード圧密沈下 / 残留沈下 / 定ひずみ速度圧密試験 / 二次圧密 / 不撹乱粘土
研究概要

軟弱粘土地盤の圧密沈下予測には、当初予測と圧密過程のある時点で行う残留沈下予測とがある。前者の沈下予測の精度は、通常の場合、工学的に満足できると一般に認識されているけれど、後者の沈下予測、とくに部分除荷を伴う場合や、圧密が進行していてその終期過程にある場合、載荷以来の詳細な沈下経緯が観測されていない場合、爾後今沈下の予測に対する信頼度はきわめて低い。多くの地盤技術者が悩むのは、ほぼこのような場合の沈下予測であって、要求される予予測精度も当初予測に比べ一般に高い。
後者の沈下予測を困難にしている理由としてつぎの結論に達した。今日の慣用圧密解析は、弾性圧密理論に基づき、その適用はe-log p平面上のある点からある点にある特定の経路を淀みなく移行する場合に限って可能である。そしてその進行度は相対沈下である圧密度によって表される。これらを満足しないあるいは確認できない部分除荷、圧密の終期過程、載荷や沈下の経緯不明ななどの場合、基本的に事後の沈下を予測できない。これを行うには、二次圧密を考慮に入れた圧密理論に基づいた圧密解析が必要である。一口に二次圧密理論と言っても多種多様であるが、基本的な部分で共通の認識が生まれてきている。すなわち、e-log p平面上の座標点はひずみ速度と有効応力(または間隙比)によって決まることである。この研究はこの立場で進められた。
今日、現場での間隙水圧、有効応力、間隙比は所要の精度での測定が十分可能である。そのため、有効応力と間隙比が知られれば、現場におけるひずみ速度を知ることができる。しかし、これは主として再圧密粘土に対して得られた知見なので、本研究では、専ら不撹乱粘土について定ひずみ速度圧密試験およびクリープ試験を行い、上述の共通認識の確認を行った。結果として、圧密過程の任意時点における予測はいわゆる圧密降伏応力を大きく超えた状態からの予測なので、再圧密粘土に近く、任意時点からの沈下予測は十分可能であるとの感触を得ている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉國洋、村上公亮: "不撹乱粘土のクリープおよび応力緩和挙動" 第48回土木学会中国支部研究発表会概要集. 48. 275-276 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 吉國洋、村上公亮: "CRS試験での粘土の断念性特性を求めるための基礎的研究" 第31回地盤工学研究発表会概要集. 31. 565-566 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 吉國洋、村上公亮、相原一夫: "CRS試験によって圧密定数を決定するための基礎的研究" 第32回地盤工学研究発表会投稿. 32. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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