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大空隙多孔体中の浸透流による物質移動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650597
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水工水理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

松林 宇一郎  名古屋大学, 工学部, 助教授 (80126903)

研究分担者 高木 不折  名古屋大学, 工学部, 教授 (50023057)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード分子拡散 / 乱流拡散 / 移流分散 / 機械的分散D_P / 粗大空隙 / 不均質場
研究概要

本研究は、従来あまり研究されていない空隙の大きな多孔体内での物質の移流分散特性、とくに、1)1本の水みち内での乱流拡散の特性と、2)水みちのネットワーク内での機構的分散の特性を明らかにしようとしたものである。
本研究で得られた成果は以下の通りである.
1)1本のみずみち、および、みずみちのネットワークの実験共に、分散係数Dは空隙内の実流速vと共に増加する。代表長を粒径とし実流速を用いたレイノルズ数が540程度以下では流れは層流となり、Dはvに比例し、1200程度以上で乱流となり、層流の場合より緩やかな勾配で増加する。そして、レイノルズ数が両者の中間では流れは遷移領域となりほぼ一定の価をとる。
2)拡散の原因として、分子拡散D_m、乱流拡散D_1、空隙内の流速分布による移流分散D_Lおよび、水みちのネットワークによる機構的分散D_Pが有るが、本研究で扱った空隙の大きな多孔体内の現象では、D_Lが最も卓越し、その次がD_Pで有り、D_mと当初予想していたD_tの効果はほとんど無視できることが分かった。
3)均質場と不均質場を比較すると、不均質場では、乱れが発生する流速は均質場より低流速でで構造上の局所的乱れが徐々に発生し、遷移領域で分散係数は緩やかに増加し、また、均質場に比べ底流速から乱流域に入り、機構的分散の効果により,分散系数は均質場の値を上回ることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松林宇一郎、井上康、他2名: "大空隙を待つ浸透層における物質移動特性に関する研究" 水工学論文集. 第40巻. 431-437 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 井上康、松林宇一郎、他2名: "粗空隙浸透層内の一本の水みちにおける拡散特性に関する研究" 水工学論文集. 第41号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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