研究課題/領域番号 |
08650657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
田中 綾子 福岡大学, 工学部, 助手 (10131830)
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研究分担者 |
松藤 康司 福岡大学, 工学部, 教授 (40078663)
花嶋 正孝 福岡大学, 工学部, 教授 (70078624)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 廃棄物埋立地 / 浸出水 / 有害化学物質 / 変異原物質 / 安全性評価指標 / 変異原物質の生成 / 変異原物質の分解 / 濃縮方法 / 廃棄物 / 埋立地 / 変異原 / 安全管理手法 / 生成・分解 / 浸出水循環 / 木炭 / 好気的分解 |
研究概要 |
昨今、有害化学物質による埋立地周辺地下水の汚染が顕在化し、埋立地の安全性評価指標の確立と有害化学物質の低減化対策が急務となっている。我々は、1986年より埋立地の安全性評価指標として変異原性に注目し、埋立地浸出水の変異原性について調査を行なってきた。その結果、変異原性は埋立地の安全性評価指標として有効である事と変異原性の消長は埋立地の微生物の代謝と関係がある事を明らかにした。しかし、埋立地中には変異原性試験を妨害する物質が含まれており、埋立地浸出水に適した変異原性試験を確立する必要がある事が、課題として残された。そこで、本研究では、この問題を解決すると同時に、埋立地における変異原物質の消長を明らかにし、有害化学物質の埋立地での低減化方法を提案する事を目的として検討した。その結果、以下の点が明らかになった。 (1)変異原物質の濃縮は、試料のpHを2に調整した後、ジクロロメタンによる液-液抽出、又は、CSP樹脂による吸着を行なうとよい。 (2)ブルーレイヨン法は、埋立地試料には適さない。 (3)埋立地浸出水中の変異原物質のほとんどが、フレームシフト型の直接変異原物質である。 (4)変異原性試験の阻害の補正方法として、内標準法は適用できない場合がある。 (5)阻害物質は10%2PへOH/Hexane溶媒で除去することができる。 (6)不燃物埋立地における変異原物質の生成及び分解は微生物の好気的代謝によって起こる。特に、生成は硝化過程で起こる。 (7)不燃物埋立地で生成された変異原物質は、多環芳香族炭化水素のニトロ誘導体(ニトロアレーン)である可能性が高い。
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