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薄肉はり置換法による中高層ビルの構造解析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650672
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築構造・材料
研究機関広島大学

研究代表者

藤谷 義信  広島大学, 工学部, 教授 (50034369)

研究分担者 藤井 大地  広島大学, 工学部, 助手 (00212184)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード高層ビル / 薄肉はり / テ-パ-はり / せん断ゆがみ変形 / シア-ラグ効果 / 有限要素法 / 形状最適化 / 逐次線形計画法 / シア-ラダ効果 / 最適設計 / はりの曲げ / はりのねじり / シア-ラグ / 建築構造解析
研究概要

本研究の成果として、まず、研究代表者らが提案しているせん断変形を3次元せん断ゆがみ関数で評価する薄肉はり理論にもとずく薄肉テ-パ-はりの有限要素解析法を提案した。本解析法は、はりのたわみおよびねじり角を3次関数で、せん断変形を1次関数で近似する有限要素法であり、要素間の境界条件の矛盾を解消するために定式化の過程で変位自由度の縮約を行う。本解析法は、はりの長さ方向だけでなく、はりの断面も有限要素で分割する必要があるため、通常のはりの解析法に比較して解析自由度が多くなるが、応力レベルまで非常に良好な解析精度が得られる。本研究では、既往の研究との比較により、本方法の有効性を検証し、また、本方法により、はりのテ-パ-度と固定端近傍の応力のshear-lag現象の相関を調査した。その結果、テ-パ-度を上げることにより、固定端近傍断面のshear-lagの効果は小さくなり、また、高層骨組を薄肉はりに置換したモデルのように、せん断変形が顕著に現れる場合は、隅部の応力集中度を軽減できることが明らかになった。
次に、以上の解析法にもとづく薄肉はり構造の形状および剛性分布の最適化を行う解析法を開発した。最適化の目的は、荷重作用時の仮想仕事量として定義されるコンプライアンスの最小化とし、制約条件は構造体の体積とした。設計変数は各断面の大きさおよびはり膜面の板厚分布とした。最適設計問題は逐次線形計画法によって解いている。そして、本方法を高層ビルの意匠計画、構造計画段階で利用することを目的として、高層骨組を薄肉はりに置換した例題によりその有効性を検討した。その結果、本方法は、高層ビルの構造計画では、ブレースの効果的な配置計画や、部材種別のグル-ピング等への利用が可能であり、また、意匠計画においても、デザインのコンセプトを得ること等に利用できる可能性が示された。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 藤井 大地: "せん断ゆがみ変形を考慮した薄肉テ-パ-はりの有限要素解析" 日本建築学会構造工学論文集. Vol.43B. 65-74 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤井 大地: "薄肉はり置換法による高層ビルの形状および剛性分布の最適化に関する研究" 日本建築学会構造系論文集. No.510. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Daiji Fujii: "Finite Element Analysis of a Thin-walled Tapered Beam considering Shear Warping Function" Journal of Structural Engineering. Vol.43B. 65-74 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Daiji Fujii: "Study on Design Optimization of a Highrise Building using Thin-walled Beam Analysis" Journal of Structural and Construction Engineering. No.510. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤井大地: "せん断ゆがみ変形を考慮した薄肉テ-パ-はりの有限要素解析" 日本建築学会構造工学論文集. Vol.43B. 65-74 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井大地: "薄肉はり置換法による高層ビルの形状および剛性分布の最適化に関する研究" 日本建築学会構造系論文集. No.510. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井大地、朴 成桓、藤谷義信: "せん断ゆがみ関数を用いた薄肉変断面はりのねじり解析" 日本建築学会構造系論文集. No.487. 93-101 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井大地、藤谷義信、船越 宙: "せん断ゆがみ変形を考慮した薄肉テ-パ-はりの有限要素解析" 構造工学論文集. Vol.43 B. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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